中編3
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親友の母 1

初投稿です。

怖い系じゃないです。

長いし、期待しないで暇つぶしで読んでください。

自分は霊は信じてるし、ホラー映画とか大好きですが、霊感ないし今まで霊なんて見た事ないけど、この前起きた不思議な体験を書きたいと思います。

今年の3月頃、離れた場所に住む親友の母が病で亡くなりました。

亡くなる数日前に親友から電話で入院している事を聞き、このままじゃ危なくて大きな手術するから、俺も親友の母に可愛がってもらってたし、手術前に会いにきて励ましてやってくれと言われていたので、仕事先に調整してもらい、翌週火曜日の午前中に手術があるんですが、夜行バスで日曜日の夜遅くに行く事にしました。

調整もとれ、少しずつ空いた時間で行く時の用意などをしていて、金曜日の昼間、いつものように親友に、当日の時間の確認でメールを送りました。

数分後親友から返事がきました。

「今日の朝方死んじゃったよ」

俺のすぐ近くには彼女がいて、2人でテレビを見ていたんですが、俺は携帯見たまま固まりました。

彼女もそんな俺に察知して、口で説明せずに無言でメールを見せました。

俺一人なら励ましてやれなかったし、確実に落ちて泣いていたけど、彼女がいたから平静を装いタバコに火をつけて落ち着こうとしてました。

すぐに親友に電話かけましたが、酔って泣いてたり落ちて泣く親友を何度も電話で励ましていたが、さすがに言葉が発せられない位やばかったし、かける言葉もなかなかでなかった。

とにかく落ち着いて俺行くまで待ってろと言ってその電話は切りました。

その後メールで励ましと俺がもっと早く行ってればとか謝罪の意味も込めてメールいれました。

そして告別式などの日取りが決まりましたが、あいにく自分が行く日曜日には終わってる日にちで、親友に謝った後、心でまた親友の母に謝りました。

夜、喪服を引っ張り出し、サイズ確認とかをしてたんですが、親友に

俺「そっち行くまでは私服でいいよな?」

と、メールをしたら

「喪服なんていらないよ」と返事がきました。

俺「でも告別式とかはでれなかったけどやっぱり喪服で行くべきだろうが…」

親友「俺のオカンがそんなん気にすると思うか?」

…確かに、親友に言われて思い出したが、むしろまた怒られるかもと思った。

前回遊びに行った時も、母の手料理もご馳走になるし、お世話になる訳だから、酒や菓子など、お土産沢山持って行った時も、

母「○ちゃん(俺)…そんなお土産いらないから、次来るときは○ちゃんの身ぃ一つで遊びに来んさいや…ねぇ?」

と優しく怒られた。

それを思い出し、喪服なんて着ていったら、また優しく怒られるかもと思い、私服で行く事にしました。

当日、夜11時近く、目的地のバスターミナルに久しぶりに上陸し、親友の迎えの車を待っていた。

周りは国道でなんもなく、親友の母みたいに優しく、心地良い風が吹いてました。

数分後親友がきた。

会ってすぐ車に乗り、走りながら話をし、明るく笑顔のある会話だったが、運転してる親友の横顔見たら、無理してるのはすぐわかった。

数分後、

親友がまだ26だが、母の為に、家族皆で幸せに暮らすために買ったマンションに到着。

くるのは3度目だ。

玄関入ってすぐ線香の匂いがした。

正直まだ、親友の母の死は実感なかった

最悪親友がやってるドッキリだったらいいなとか思ってたが、数秒後その思いは粉々に粉砕された。

リビングに入ったら目の前にあったんだ。

いつも俺に見せてくれてた満面の笑顔の親友の母の遺影。

その後ろに白い布で包まれたスイカ大の箱。

あぁ…本当なんだ…

理解した瞬間目が熱くなったがこらえて、線香あげさせてもらった。

多分2〜3分は拝んでた。

励ましてやれずにの謝罪メインに…

続く。

怖い話投稿:ホラーテラー リンキンさん  

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