中編4
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親友の母 2

遅くなってすみません、続きです。

改めて言いますが、怖くないし、他の方の作品と比べるとインパクトないし、物凄く感動…はせず、超面白い…訳ではないので、先に謝ります。

ごめんなさい。

でもコピペでもないし、本当に俺が体験した話です。

親友の母の遺影にお線香をあげ、手を合わせて早くお見舞いこれずに、ごめんなさい…など頭の中で謝罪を続けました。

そして、その母の誰からも愛され、本当に優しい笑顔・優しい声を思い出し、こみ上げるものがありましたが、内心まだ受け入れたくない気持ちからか、我慢していました。

その後、リビングの端に俺の荷物を置かせてもらい、遺影の横にあるソファーへ座り、煙草に火をつけました。

親友は俺と軽く喋りながら、いつも母が立っていた台所で酒の用意をしてくれていました。

少しして氷入りのグラスと焼酎の瓶を持ち、ソファーの真ん中のテーブルへ酒が並びました。

自分と親友はかなり酒呑むほうで、日本酒・焼酎・ワインなんでもこいな感じでした。

(俺はビールは嫌い…)

実際東京で2人で同じ職場で働いていた時は、週5で居酒屋や親友の家で朝まで宅呑みしてました。

まだ26ですが、もう呑んでる時は2人共、酒と煙草を交互に、枝豆やタコわさや、焼き鳥喰って…

オヤジに片足突っ込んでるどころか、完全なるオヤジですよ…

はい…すいません

どうでもいい話ですね

(笑)

親友とはソファーに対面で座り、親友の裏に母の遺影や骨、その横に襖が壁に収納できオープンタイプ?の和室があり、そこが母の寝室でした。

グラスを持ち、

俺「…久しぶりの再会と………色々……お疲れさん……。」

と言って、乾杯。

正直なんて言えばわからなかった…

でも今一番、親友に言いたい言葉だった。

親友は、

「………おぅ。」

とただ一言。

静かでお線香の香りが漂うリビングでグラスのいい音がした。

親友は俺の思いをちゃんと理解したのか、俺の一言に一瞬泣きそうになり、その変わらぬ友情が、素直に嬉しかった…。

つまみを出してくれて、長い夜行バスの旅で腹減ってた俺はつまみメインで酒を呑んでた。

呑みながら最初はお互いの近況の話。

俺が彼女とは喧嘩してねぇかとかお互いの職場の事とか…

話してる間に親友はだんだんと自然な笑顔になってきて、俺も楽しかった。

俺はバスターミナルで久しぶりに親友と再会して、親友の目を見た時、今日までどれだけ悲しい思いをしたかすぐ理解した。

聞きたい事も山ほどあり、親友の母の話題を振りたかったが、今日は昔みたいに酒呑んでバカ騒ぎして、親友には時間忘れる位楽しく過ごさせたいと思って、一切母の話を振らなかった。

親友の母も許してくれると信じて…

少しして、親友が東京にいた頃から長年飼ってる犬がいない事に気がつく。

俺「あれ??チャッピーは??」

親友「あぁ…チャッピーなら、もうくたばっちゃったよ…」

俺「…え?」

パピヨン?(すまんあんま詳しくない、小型犬)て犬種のチャッピー。

もう10年近く飼い続けて、人間だったら余裕で90歳超えの老犬。

前回来た時は、白内障になり目があんまり見えてなく、筋肉も衰え歩く姿もプルプル震えてて、弱々しかった。

寂しいし残念だ…

親友「チャッピーは今はオカンと一緒に寝てるよ!」

と笑顔で親友が言う。

遺影の所に行くと、最初は気づかなかったが、ちゃんとペット用の火葬をして、親友の母のとは10分の1位の小さな骨壺が母のすぐ隣に置いてありました。

(そっか…

お母さんと一緒にいれるんだ…)

俺はチャッピーの分も、もう一度お線香あげました。

その後も、酒を呑みながら話を続け、気づいたら朝方4時近くでした。

さすがに寝るかぁとなり、俺はソファーで寝る予定だったが、親友のベッドがキングなので、一緒にベッドに寝る事にしました。

(決してそういう関係ではないですよ?w)

たんまり酒が入っていたが、お互い時間が惜しいのか携帯の明かりのみの暗い部屋で、話を続けた。

俺「そういやー、お通夜や告別式は無事に終わったん?」

母の話題は聞かないつもりだったが聞きたくて…

本心はもちろん何が何でも出たかったが、仕事の都合でどうしてもでれなかったから…

思い切って聞いてみた。

親友「………ん〜……まぁね…。」

自分は、自分で言うのもなんだが、洞察力に長けている。

長年連れ添って一緒に馬鹿やった親友…。

本人は明るく言ったつもりだろうが、暗闇で顔は見えなくても、声だけで感情の変化にすぐ気付く。

(…何かあった…)

親友からは若干の怒りみたいな感情が伝わり、部屋の空気が少し変わった。

何かあったのは確信した。

…が、親友が怒るような大事な事を、こんな横になってる暗闇で聞く事じゃねーなと思って、

俺「……明日詳しく話せ…」

親友「……うん、…ありがと。」

と言って、そのまま就寝しました。

怖い話投稿:ホラーテラー リンキンさん  

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