短編2
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闇に蠢く

早朝、もう少しで東の空が白々と明るくなる時間。

いつも釣り糸を垂らす場所へ、急ぎ足で岸壁を歩いていた。

スタスタスタと自分の足音。

すると前から

グワシャ…グワシャ…グワシャ…

妙な音が聞こえる…

立ち止まり、まだ薄暗い中必死で目を凝らす。

猫程の大きさの動物…

グワシャ…グワシャ…グワシャ…

音に合わせて頭がペコペコ動いてヨタヨタと四本足で歩いている。

うわ!なんだこれ!気持ち悪い。

さらに目を凝らす。

…!

何だ!?この生き物、目も口も耳も無い。ツルッとしている。

思わず喉から「ひゃっ!」と声が漏れた。

俺の声に気付いたのか

グワシャ!…グワシャグワシャグワシャグワシャグワシャグワシャグワシャ

「グワシャ」が早くなった。それに伴って気持ち悪い頭もペコペコと…膨らんだり?しぼんだり?

んん?

頭に何か描いてある。…海老?カ・ッ・パ・え・び・せ・ん?

狸がカッパえびせんの小さいサイズの袋を頭から首までスッポリ被っているww

ジャストフィットしてるw

狸が息を吐いたり吸ったり。それで袋が膨らんだり、萎んだりしてグワシャグワシャ音がしていたんだな。

しかしこれじゃ餌も食べられないし、前も見えない。

袋を取ってやると、状況が掴めないのか暫くフリーズ。のち、草むらへと消えて行った。

「よし!今日は大漁だな」と狸の恩返しを期待したがボウズ(一匹も釣れず)だった。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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