短編2
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浦安夢国にて

単純かつ省みて恐ろしかった話。

昔幼い頃、両親と遊園地に行った時不思議な男女に出会った事がある。

何が不思議かといえば、彼らの言動と前後の辻褄が不審だったんだ。

 

夕刻、はぐれて泣きわめいた私に最初に声をかけてきたのは黒いOLのような服をきた若い成人女性だった。

その方が「貴方迷子なの、迷子の放送してあげるから着いておいで。」と声をかけた直後に灰色の作業服を着た30過ぎに見える男性が駆け足で登場。

私に「迷子センターに連れて行ってあげるから、迷子センターに行こう。」と声をかけ、間を開けどちらを選ぶのか判断を仰ぐような雰囲気を漂わせた。

母から迷子になった時はランドの方に声をかけ迷子センターに連れて行って貰いなさいと

教えられていたので男性の方に手を伸ばし、手を握り私は作業員と共に歩き出した。

歩き出した作業員は私に声をかけるより前に、女性を睨んでいたんだ。まるで脅しをかけるような目で。

その後無事作業員の男性に迷子センターに連れて行って貰った私はセンターに探したらにきた両親と

再会出来てパレードを見てから帰宅したわけだが、成長した今当時を思い返すと疑問に成りうる部分がある。

 

当時(90年代上半期)、そのテーマパークには迷子放送はなかった。

女性も男性もスタッフの服装ではなく、男性は女性を睨み私を迷子センターへ連れて行った。

カップルや親子連れが行き交う中で連れも無さそうに佇み、流れるように声をかけて彼らは一体何者だったのであろう。

臓器売買の噂が立ち込めていた当時、女性の手を握っていたらどうなっていたかは私でなくてもお察しでは無いだろうか…

因みに両人ともアジア顔で日本語はしっかりしていました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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