中編4
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神社

僕が大学に受かった2年前の事です。ど田舎から出てきた僕にとって札幌は超都会でした。

ススキノに週末には出てナンパしてって勉学そっちのけでした。

そんなある時サークルの先輩が合コンをセッティングしてくれました。結構盛り上がり、都会っていいなぁなんてカッペ丸出しな僕。最後に連絡先を交換し、また改めて集まる事に

2週間後にカラオケでも行こうってなり、そこでもまた盛り上がり、酒の勢いもあってか肝試しに行こうなんて誰と無くそんな話が出ました。

すると同じサークルのK君が、オレが良いとこ知ってるからそこいこうよっ!って言い出しそこへ先輩の車で行くことに。

先輩以外はお酒を飲んで居た為、テンションはかなり高め。

そんな中Iという女の子だけは

「私は絶対嫌」と言っていたのを半ば強引に連れてきました。

なぜならIが一番人気の女の子だったので、皆男を見せるチャンス的な幼稚な考えを持っていました。

程なくしてKの言った場所に到着。

そこは神社っぽいとこでした。

「雰囲気あるねー」とか、

「怖いー」等様々な感想。

Iだけは無言のまま辺りをキョロキョロしていました。

すると先輩が

「シー」と言うのです。

Kが「どうしたんですか?」と言うと

「この音」

耳を澄ますと・・・・

カーンカーンと何かと何かがぶつかる音。

Yという女の子が、

「藁人形に釘でも打ってるんでない?」

なんて冗談ともとれない冗談を言う始末。

他の子たちも

「それなら怖いよ」とか泣きそうになる子も。

Iは「戻った方がいい」と何度も皆に訴えるが、怖いもの見たさが勝って誰も言うことを聞かない。

先輩は「静かーに見にいこうぜ」

Iは当然嫌だという。

Kは調子づき「俺が最後まで守るから大丈夫」とかベタな事を。

結局音のする方へ行く事に。

音が大きくなるにつれ、変な声?音?なのかそこでは認識できないような低めのものが聞こえてくる。

聞き様によっては

「うーうーッ」とも取れる。徐々にゆっくり近づいていき、

そしてぼんやり灯りみたいなのが見えた。

距離にして10m程だろうか。

みんなその場に固まった。

よく頭にろうそくを立てて藁人形を::てのは、心霊ドラマとかであるけど、下から懐中電灯で自分の手元を照らしている。

その手元にはハンマーかなんかで明らかに釘を打ってる。

「うーうー」という声はうーうーではなくて

経文のようなものを上げながら打ってる。

Yは思わず「ひゃっ」みたいな驚きの声をあげる。続けざまIが言う。

「全力で走って戻るよ」

女はこっちを向いて、

「あーーーーーーー」て叫びながら走ってくる。一番先頭にいた先輩はあまりの光景にちょっと腰砕き状態。

僕は先輩の体をおこすと「走りますよ」って言って先輩の肩辺りを掴んで走る。

女性陣を先に行かせ、その後ろを男3人が走る。

追ってくる女性はかなりのスピードだ。

するとKが何を思ったか立ち止まり、向かってきた女性に蹴りを入れた。図体の馬鹿デカイKの蹴りだ。女性でなくても吹っ飛ぶ。

当然の如く女性は吹っ飛び力なくそこにうずくまる。

女蹴るかよって思ったがその女の顔にしてある、血化粧みたいなメイクが超怖かった。

良くありがちな白装束ではなく、普通にジーンズに上はキャミソール。メイクを除いてはごく普通の格好。

Kが近寄りこんな言葉を投げかける。

「あんたがこんな所でこんな夜中に何しようと勝手だけど、ハンマー振りかざして襲ってくるなんて普通じゃないだろ?」って。

こんな所に来る俺らも普通ではない。

すると女性はこう言った。

「お前だけは許さない絶対」って凄い低い声で。

Kはそれに激怒し

「殺すぞお前」って叫びながらまた蹴ろうするのを先輩と二人で止める。

僕達は「すいませんすいません」って言いながら後ずさりするが、その女性は、

「駄目だ。そいつだけは許さない」を連呼するばかり。

僕達はとにかくその場を離れた。

車に戻っても誰も口を開かない。

幽霊よりも怖いものを間の辺りにしたんだから当然か。先輩は「K気にするな。ただのハッタリだ」

Kも「はい大丈夫です」って。

みんなを送り、最後にIを送った時IはKにあるものを手渡した。

小さい巾着袋。

それにはIが祖母から貰った護符が入っているという。

1週間どこ行くにも持ってあるけと言う。

シャワー浴びる時は、バスルームに水のかからない所に置いてシャワーすれと。

寝るときも首から下げて寝なさいとも言っていた。1週間以内に何らかの気配が感じたら私の所に電話してっと。

そこでIと別れ、それぞれ解散しました。

それから1週間後Kはバイクの事故に遭った。命に別状はなかったけど、右足のアキレス腱を切り複雑骨折、

右手は薬指と小指の間が二つに裂けたそうだ。その護符は袋の中で、機械でも使わないとそこまで粉砕出来ないだろうって位に粉々になっていたそうで

す。

Iは後日こんな事を言いました。

「何でも霊のせいするのは良くないこと。一番害を及ぼすのは生きてる人間だし、生きてる人間の念の影響は強い。病も気からって言葉があるように、思いや妬みつらみという物は凄いんだよ」って。

続けて

「人間が一番生きるのに強い思いはプラスの感情ではなくて、むしろ負の感情が一番生きるのに強い力だから。

恨みの感情は本当に強いんだから、あの晩の様な事を見つけても決して邪魔しない事よ興味本位で」って。

あれ以来肝試しはしてません。

長い上に駄文ですみませんでした

怖い話投稿:ホラーテラー 道産子さん  

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