中編2
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執念

俺の地元は今でこそ大きな総合病院だけど数十年前までは精神病院として有名だった病院のある街で、そのせいもあってかキチ○イが多い。

俺はその街で不動産屋の総務をやっている。

1ヶ月ほど前、建築担当の先輩(以下先)が総務のフロアにきて「○○四丁目でAさんに家売った人って誰かわかる?」 って聞いてきた。

50代半ばにしてアイプチ全開のお局が「○○さんだけど元貸家よ」と答える。

理由を聞いてみると、そのAさん宅は夜中に数人がドアや雨戸を叩いてきたり、何かを叫んだりしているらしい。

他の先輩が「Aさんの奥さん綺麗だからストーカーとかじゃないの?」などとチャチャを入れる。

先「それが思い当たる節もまったくないし、警察に言って巡回してもらってるんだけど全く収まらんらしい。

んで売り主とか前の賃借人とかから何か理由がわかれば暗に怯える必要もないから調べて欲しいって言われたんよ。

でも個人情報がなんちゃらでどうちゃらだから面倒くせぇ。

」 俺「あの辺りは頭おかしいのが多いっすから珍しいことでもないんじゃないっすか?」先「お前見てりゃわかるよ」俺の家は○○三丁目… 俺「まあ、帰りがけとかなんか見つけたら怒っときますよ」ってな感じて何も解決しないままその時は終了。

んで今日の一時間前くらいなんだが、スロットで四万やられて肩を落としながら廃人のように帰宅しているとAさん宅の前にキチガ○発見! こちとら四万やられて腑煮えくり返ってるので正義感5%八つ当たり95%くらいで特攻。

キチガ○の内訳はたぶん夫婦と息子の3人。

夫婦らしき2人はドアを叩き、息子っぽいやつは何かぶつぶつ言ってる。

近づくにつれなんか冷静になってきて超怖くなってくる。

そしてその距離20メートルぐらいのところで妻っぽい奴が俺に気付いた。

数秒後3人とも俺に気付き逃亡開始。

俺もけっこうビビってたから声とか出なかったんだけど、逃げるものを追ってしまう生き物の悲しい習性。

元アスリートなめんなコラっ!とか思いながら追跡。

角一つ曲がったとこどでまたも冷静になり「夜中に知らない人を追い掛け回している俺が○チガイ?」と思い走り出した勢いを利用してタバコを買いにコンビニへ。

追跡終了もなんか追い払ったという達成感があったので電話で友人に事を盛りながら説明しつつ勝利の一服をしながら再び帰路へ。

五分ほで歩いてまたAさん宅が見えるとこまできた時再び3人がAさん宅襲撃中。

何その執念。

今度は俺が逃亡しました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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