短編2
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私の父が他界してもう4年になる。

普段実家に帰らない私は

正月休み位は帰るかと思い帰郷しました。

父は私と一緒に飲めるのが嬉しいらしくて

いつもよりも遅くまで飲んでいた。色んな話をして結構盛り上がったのを覚えている。

親子で盛り上がるのも

変かもしれないが。

1月4日に札幌に帰り

家に着いたとの連絡をしたのだが、

電話に出ない。

何度掛けてもでないので

ま、いいっかと思っていた。

なぜならよく酔っ払って爆睡している

父だったからだ。

早く言えば飲兵衛だ。

それから5日経った時、親戚から1本の連絡が入った。

父が亡くなったと。

死因は急性心筋梗塞。

酒を飲んで酔っ払ってそのまま眠りに着きそのまま逝ったらしい。

苦しんだ様子は全くないとの事。

ただ一つ後悔は発見された時の検死では

死後5日絶っているというのだ。

つまり私が帰った日の晩に息を引き取ったのだ。

警察の事情聴取など葬儀に至るまで色々聞かれた。

孤独死等があった場合

聴取されるらしい。

事件性はないかどうか

発見者はお寺の住職

うちは本当にど田舎の為に、鍵をあけている家庭が多い。鍵をかける習慣があまりない。

そして誰もいなくても勝手に家にあがり、経を挙げてお布施を持って帰っていく。

というもの。

あの時父は帰り際

「帰るのか?寂しいなぁ」と言っていた。

もう一晩泊まっても良かったのだが

当時付き合っていた彼女との約束を優先してしまったのである。

もう一晩実家に居れば助けれたのでは?

そればかりが頭によぎった。今でもそれが離れない。

葬儀代は結構高額で

香典から足出た分は親戚に借りると言う情けない結果。

兄弟もいない、母親もいない私にとって父の死は受け入れることは出来なかった。

それから初七日の晩の事。

部屋で寝ていると金縛りに

この部屋では初めての事だった。

するとそこには父がおり父は私を抱きしめて涙ながらにこう告げた。

「迷惑かけてすまないごめんなぁ葬儀代」

私は涙が溢れ出した

気付くと私は

人を抱きしめていたかの様に腕を前に出していた。

声を出して泣いたのなんか小学生以来だ。

父はこんな私をどう思っているだろうか。

未だに後悔の念が拭い切れないでいます。

助けたかったな・・と

怖くなくて申し訳ない

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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