中編3
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中寮 ♯1

先日は『♯獅子』のせいでホラテラが予想以上に荒れてしまったので、お詫びに私が一つ怖い話しをするとましょうか。

ウチの大学には寮がある。

その寮は新館と旧館に別れているのだが、今回はその旧館、別名“中寮”(なかりょう)で私が実際に体験した話。

夏休みと言うこともあり、大学生の生活は大変不規則な物になる。

その日も例に漏れず、私は友人のワタル、ハゲ、ボイ公(ぼいこう)とハゲの部屋で麻雀をしていた。

(ワタルとハゲが寮生で、私とボイ公は部外者)

ボイ公「それだ…メンタンピンドラドラ…8000」

私「ちょ、もうお前ええ加減にアカギの真似やめろ、全然似てへんからな」

その日私は負けが込んでおり、さらにボイ公の下手クソなアカギしげるの物真似も合間ってか怒りが頂点に達していた。

私「はーダル、ちょ休憩しよーぜ、ハゲ、なんかおもろい事ない??」

ハゲ「う~ん、スマブラは?」

私「嫌じゃ!お前とスマブラやったら、なんも出来んままやられんもん!」

ハゲ「いやそんなことないって、ちゃんと手加…」

ワタル「あ、だったら君ら二人中寮行ってくる?」

ハゲにスマブラをやらせまいとすかさずワタルが提案する。

私「中寮か…一回行ってみたかってんな~」

ボイ公「お、なんなんすかそれ!?」

中寮で起こると言われる数々の怪奇現象。

それはウチの学生ならば必ず一回は聞いたことのある噂。

(他大学から遊びに来ていたボイ公は知らなかったのだ)

ハゲ「あんな、そこの窓から見える古い寮あるやん??

あっこな、昔4階の一番右端の部屋で自殺したヤツがおってさ…

そのせいかどうか分からんねんけど変な事がちょいちょい起こるんよね。

例えば・・・」

ハゲの話①

『南京錠』

中寮の管理は代々一回生がやると決まっている。

去年ハゲ達もやったとのこと。

ただ管理とは言っても大してやることはなく、扉の戸締りの確認を行う

という物であった。しかも今は使われていない寮なので、それも長期休暇の前に

ちょろっと見ておけばいいとのこと。

中寮は今は使われていないだけあって全ての扉は硬く閉ざされ、南京錠まで設けられている。

ある日ハゲが点検の為南京錠をチェックしに行った。すると。

      開いているのだ。

無論鍵はハゲが持っているし誰もハゲの部屋から持ち出した事は無いと言う。

先輩に相談した所

『あ~よぉあるねん。多分新しいのに変えても無駄やろな~。ま、一応変えとけや』

(ようあるの!!?ていうかようあるってなんやねん!!?)

なんでも中寮に設けた南京錠はどれだけ堅固に取り付けたとしても、何回新品に取り替えようとも、

知らぬ間に何者かの手によって全て開けられてしまうというのだ。無論鍵を使わずに。

その事実は寮内では周知の事実であり、もはやその程度の事では誰も驚かないということだ。

(続く)

怖い話投稿:ホラーテラー アイオリアさん  

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