短編2
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火事

怖い話しか微妙だけど、 不思議な体験。

俺は、幼少の頃から、

両親が共働きで、俗に言う、『鍵っ子』だった。

自分なり、あの手、この手で料理を作り、

一人の食事が当たり前に なっていた。

その日は、土曜日で、

学校もお昼で終わり、

帰宅した俺は、

『さて…何を食べよう…』と、献立を考えていた

冷蔵庫を見ると、

残った、野菜などがあり、野菜炒めも正直、飽きてきたので、

天ぷらに挑戦する事にした。

俺は、母親の調理を思い出し、鍋に油を入れ、火にかけた。

油が暖まるまで、

テレビを見ていようと

ソファーに横になった。

俺は、いつの間にか眠ってしまったようだ…

!?…俺は、誰かに肩を揺すられ、目が覚めた。

慌てて起き上がると、

床から、

真っ白の手が出ていた。

俺は、一瞬驚いたが、 周りを包む、煙と炎に

気づき、

考える間もなく、窓から 逃げた。

外に出ると、近所の野次馬が集まっており、

直ぐに消防車が来た。

家は、半焼した。

俺は、半分焼け焦げ、

水びたしになった、

自分の家を、ただ

ボーッと見つめるしかなかった。

しばらくして、

連絡を受けた、母が

飛んで帰ってきた。

俺は、どれだけ怒られるのか…

怒るどころか、母が泣かないだろうか…

頭が混乱して、何も言えなかった。

予想外の第一声だった。

『いつかは、こうなりそうな予感してた…あんたは悪くない…。よくやってくれてる…それより怪我がなくてよかった…』

そう言って、

俺の頭にポンッと手をのせ、

消防や警察の人と話しをしにいった。

俺は、少し落ち着きを取り戻し、 あの時の、

白い手のことを、思い出した。

結果から言うと、

助けて貰った事になる。 あのまま寝ていたら、

確実に死んでいただろう…

あの手の主に心当たりはない…

だが俺は、少し前にも、小学校で、あの手と酷似した、白い手を見た事がある…

その後、白い手は学校の七不思議となり、しばらく皆に、恐れられ、

いつしか忘れられた。

あの手と、俺を起こしてくれた手が、関係しているのかは、わからないが、不思議な体験だった。

追文…

それから数年後

17才の時にもう一度

あの白い手を見た。

その時は

布団を鷲掴みされ、

ただ、意味なく起こされただけだった…。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名係長さん  

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