小学生の時に友達とよく遊ぶ広いF公園があった。
人懐っこい鯉がいる池や昔のSLなどがあり、近くの小学生達が遊ぶと言ったらF公園か児童館くらいだった。
F公園には裏山があるのだが奥の隠れた斜面にエロ本が散乱しているのだ。
誰にもほぼ見つからない場所であり小学四年ながらも好奇心で顔を赤らめながら友達と見ていた。
尋常じゃないぐらいのエロ本の数だ…しばらくは雨の降ってない日は毎日友達を増やしては読みに行っていた。
一つだけラベルの無いビデオが置いてあったが持ち帰ってバレたくなかったから、いつか皆で見ようと雨に濡れないようにビニール袋に二重に入れといた。
しかし2ヶ月も経って飽きたのか裏山の方には誰も行かなくなっていた。
年月が過ぎて中学三年生卒業間近の時だ。
進学校への推薦も内定し親友の渉とF公園でブラブラしていた。
ふと裏山の事を思いだし渉と思い出話しながら裏山に行ったんだ。
案の定年月を経てエロ本の群れはグチャグチャになっていた。
少しつついてみるとビニール袋が出てきた。
思い出した…渉に「これ多分AVや!家帰ってみるよ!」と二人興奮気味にビニール袋片手に家に帰った。
家について早速再生してみる…裸の女が出てきた。
そして男と絡み合う…しかし女は喘ぐことは無い…
「なんだ素人物かよ…萎えた…」
果てる準備をしていた渉が物を収める。
普段から人前でそうゆう事を渉はしやがる。
女は泣き始める…男は抱きしめまくる…
女は余計泣き始める…男は首を絞める…え?
女は泣き止む…男は興奮気味に声を荒げる…
女は完全に動かない…男は尚腰を振っている…
男は果てたのか腰を振るのを止める…
そのまま女の目玉をクリクリえぐり出す…
あの時の目があるべき所の穴…空洞が忘れられない。
最後に男が「気持ち良かったね」と呟いてビデオは終わる。
渉と俺は初めて見たグロい映像にただ無言になるしかできない。
「帰るわ」
と渉は帰って行った。
次の日から渉と俺は何も無かったかの様に普段通り過ごしていた。その後も全く触れずに仲良く過ごしていった。
ただもっと怖かったのは親父が俺が部屋に隠してたビデオを何故か見つけ夜中部屋で母の寝ている横でイヤホン着けてながらそのビデオ見て…果ててたんだ…
親父の性癖も怖いし俺の性癖も勘違いされてそうで怖い。
親父の隠しているAVも見る気無くした秋の話だ。
怖い話投稿:ホラーテラー チュッパチャプスさん
作者怖話