中編2
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上京

僕が北海道から上京した時の話です。

上京すれば何か変わると甘い考えを持っていた僕は、しばらくして絶望の淵に立たされることになった。

そんな僕を救ってくれたのは、中学生からの親友(A)だった。

宛てもない僕を居候させてくれて心底救われたのを覚えてる。

居候生活が約1年すぎた頃、定職についた僕はこのままではAに悪いと思い、家を借りることにした。

部屋を探しに不動産に行くとアッサリ良い部屋が見つかった。

部屋の感じは新しく、オートロックで間取りも広い。

そんな部屋が7万円だったのだ。

若干の違和感は感じたものの、お金もなく悩んでいる時間ももったいなかったので、そこに決定した。

住み始めて少し経った頃、ある事に気付いた。

夜中にシャワーが勝手に出たり、脱衣所の電気が点いたり消えたりしていたのだ。

基本的に夜の仕事をしていたのでシャワーのことはすっかり忘れていた。

引っ越しから半年が経った頃、今までの感謝とお返しとしてAを僕の家に招き、なんちゃってパーティーを開くことにした。

その日は夕方くらいから準備を始め、日が落ちる頃には2人でパーティーを始めていた。

中学生からの同級生になると時間も忘れ、昔話に花を咲かせてしまう。

いつの間にか時刻は午前1時。

僕はとっておきの面白い話を思い出し、話し始めた。

かなり酔っていたのもあり自分の話のオチで爆笑してしまった。

だがAは無表情で僕を見ていた。

かなり自信のあった話だけに余計ビックリしてしまった。

「どうした?」

僕がAに問いかける。

「お前どこ見てるの?」

Aは僕に返した。

「どこって。お前だろ。」

と僕が言うと

「違う。誰だ?こいつ誰なんだ?」

とA。

僕は訳が分からず

「意味わかんねぇ。説明しろ」

とAに言った。

するとAは

「俺(A)とお前(僕)目合ってるだろ?」

「お前(僕)の目に反射して女が俺(A)を睨んでる」

僕はそこで思い出した。

夜中に起きる数々の現象を。

僕はAにそのことを伝えると、Aはすぐにこの家を出た方がいいと言った。

次の日、部屋を解約し、掃除をしてる時、ふとシャワー室に目が行った。

嫌な感じがしていたが掃除しなくてはと、意を決して突入した。

異常なし

異常なし

異常なし

シャワー室は特に異常はなかった。

その時までは…

ふと、排水溝を掃除してないことに気がついた。

きっとここも異常ないはず…

そう心に言い聞かせ排水溝を覗き込むと

そこにはおびただしい量の長い髪の毛がいっぱいに詰まっていたのでした。

怖い話投稿:ホラーテラー ヘルメットとかさん  

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