短編2
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ピエロ

私は幼稚園の頃、ピエロの人形を知らないお婆さんからもらった。

ずっと、その人形でずっと遊んでいたらしい。

ある日、私はそのピエロの人形を持って母と買い物へ出かける。

母はその時の私の行動をよく覚えていた

私はそのピエロにずっと話しかけていたそうだ。

しかし、母は私の話す言葉がなぜか聞き取れなかったそうだ(異国の言葉に聞こえたらしい)

買い物を終え、帰宅途中に私は気がつく。

人形がない

なくしたのか、落としたのか母に引き返すように訴え続けたが、母から返事は全くなかった。

それから数年後、私が小学五年のころだ。

いつものように登校していると、知障の子供とその母親が歩いていた。

ん?子供の腕に見覚えのある人形が抱えられている

あ、ピエロだ間違いない。私がなくしたピエロだ、なんであんなとこにあるの

私は家に帰った。

恐怖が、あの恐怖を思い出しそうで、怖くて怖くて走った。急いで家に帰った

いきなり帰ってきた私を母はなにも言わず抱きしめてくれた

そして、私は母からあのピエロの人形のことを全て聞いた。

母は人形をもらってからの私の行動が明らかにおかしかったので、一度その人形を捨てたそうだ。

しかし、捨てたはずの人形がいつのまにか私の元に戻ってきていた。

母は恐怖を覚え、人形をどうにかして私から引き裂こうと

買い物の途中にたまたま出会った友人に強引に引き渡したそうだ。

その頃の母は恐怖からかノイローゼ気味で、家事は全て父に任せっきりだったらしい。

母は友人とその子を犠牲にした、元に戻った我が子を見ながらずっと罪悪感でいっぱいになっていたと涙を流しながら話してくれました

私は母に感謝しています。

そして、母の友人にはただ申し訳ないと思うばかりです。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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