母が幼少の頃に体験した話を。
母方の家計は、霊感が強く、母もたまに視る人。
母がまだ、物心ついた頃、 いつものように床に着いていると、
床下の方から、人が複数で話す声が聞こえてきたそうだ。
ボソボソと話す感じで、 会話の内容は聞き取れなかったそう。
それからというもの、
毎晩のように聞こえてきたらしく、
母は祖母(母の母親)に、 たずねた…
『床下から人の話し声がするの…なんで?』
それを聞いた祖母は、
『大丈夫だから今日は寝なさい』
と言い、眠りについた。
その頃は、家も貧しく、 祖父も仕事で、ほんとんど家には帰らなかったため、祖母も気味が悪くなったらしい。
祖母も毎日の仕事に追われ、そういった現状には気付かなかった。
よく朝、仕事から戻った祖父に、 床下を調べてもらったら、
なんと、床下から 10匹弱の、 猫の死体が出てきた。
猫は死に際に、 飼い主の元から姿を消すと言うが、 その最後の死に場所に選んでいたのが、
母の住む家の床下だった。
祖母は、猫達を手厚く供養すると、床下の入口に全て、格子を取り付けた。
それからは、あの声もしなくなったそうだ。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名係長DXさん
作者怖話