店舗周辺に不審者が隠れていたり窓が割られていないかと異常が無い事を確認。表玄関のシャッターは正常に閉まっていたので店舗裏の関係者が出入りするドアに向かいました。
裏口のドアもしっかり施錠されています。カードキーでセキュリティを解除してからドアの鍵を開けて店舗内に入りました……カビ臭い。
真っ暗な店の中、懐中電灯を頼りに警棒を握り締めて進みます。先ずは入って通路を左に進むと突き当たりにある部屋に向かいました。
部屋は畳が敷いてあり6畳程の広さでした。部屋にはたくさんのダンボール箱や透明のケースに入った人形や剥きだしの雛人形が無造作に並べられています。。。懐中電灯の光に人形の顔が浮かび上がります…うわぁこれちょっと気味が悪いなぁ…と思っていた時です。
ガタッと音がしました。
音がしたのは6畳部屋から通路をまっすぐ進んだ先にあるショールームからでした(シャッターが閉まってる1番広い部屋)
いきなり襲われたらどうしようか…と不安になりましたが、仮に侵入者が潜んでいたとしたら俺の存在はバレてしまっているだろうし何かあったらすぐ逃げようと腹に決めてショールームに向かいました。
ショールームと言っても先の6畳部屋と同じで人形やダンボールが所狭しと並べられていて、かろうじて人が通るスペースが空いてるといった感じです(後で知ったのですが販売用の店舗は別にあってコッチの店は倉庫代わりに使われていたそうです)
そのうえ通路はコンクリでしたがショールーム内の床も壁も土で壁はボロボロで相当古い家屋なんだなと再認識しました。
ショールーム内を注意をしながら進んでいくと
ギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリ・・・
また音がしました。今度はすぐ近くです…。
心臓がバクバクいってましたが此処まで来て確認しない訳にはいきません。意を決して警棒を構え叫びました。
『だっ、誰でぃやっ!?』
恐怖と緊張で噛みながら叫びつつも懐中電灯を向けた先には…
三毛猫が頑張ってカリカリ爪研ぎしてました(苦笑)
なんだあ……猫かあ…。
脅かさないでくれよ~と思いつつホッと胸を撫で下ろし、三毛の頭も撫で撫でしました。
すると三毛は俺の手から逃げるようにピョンと俺の膝上位の高さの所に跳び乗りました。
ダラダラ申し訳ありません。また続きます(汗)
怖い話投稿:ホラーテラー 鴨つくねさん
作者怖話