短編1
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死産

二人目の子供の出産の時の話です。

いよいよ出産ということで分娩室に入ると、カーテンで仕切られた隣のベッドでも、出産している様子。

しかし、実は、隣は死産。

お腹の中で赤ちゃんが死んでしまい、月齢も進んでいたため、出産と同じように、陣痛を起こし分娩させたようでした。

隣からは、女性の啜り泣く声が聞こえてきました。

その後、私の分娩が始まりましたが、隣にはまださっきの妊婦さんがいたので、関係ないけど、申し訳ない気持ちでいっぱいになり、イキむにもなかなか集中できませんでした。

元気な赤ちゃんを無事に出産しましたが、隣の人が気になってしかたがありませんでした。

その夜、出産の疲れもあり早めに寝たからか、夜中に目が覚めました。

何かの気配がします。ヤバイ!と思った私は目を閉じ、布団を頭から被りました。

その気配はどんどん強くなり、カーテンレールの上から覗くようなものに変わりました。

しばらく気配はありましたが、気が付くと元の病室の空気に戻っていました。

実際に見た訳ではありませんでしたが、死産だった水子のような気がしてなりませんでした。自分が普通に元気な赤ちゃんを産んだから…という後ろめたい気持ちがあったからかもしれません。

今でも時々、その事を思い出します。

駄文、読んでくださってありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー ママさん  

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