中編3
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朱水鏡と身鏡石①

私の母方の田舎に伝わる石について、ようやく母から全容が聞けたので話したいと思います。

文才もなく、話も長くて上手く纏められるか分かりませんが………

七年程前に、母方の祖父母が亡くなった。

最初に祖父が倒れ、後を追う様に入院中だった祖母も亡くなった。

2人共老衰で90歳を越える大往生だった。

母方の実家は田舎にあり、祖父母宅は昔ながらの大きな平屋で、敷地内には梅やさくらんぼやら色々な木があったり、家の裏には小さな持ち山があったりと都会生まれの都会育ちな私にとって、幼い頃に母の田舎に行くのが楽しみだった記憶があります。

同じ敷地内には母の姉家族の家があり、いつも祖父母の家に行くと従兄弟と山でよく遊んだものです。

母は末っ子で、姉が2人と兄が1人。

兄は夢を追って祖父母の反対を押し切り、海外へ渡り、夢を成功させてそのまま海外で日本人女性と結婚し永住。

なので祖父母が亡くなってからは、同じ敷地内に住む母の姉(次女)が祖父母宅を管理する事となった。

海外から兄家族が日本に来た時や、私の母や一番上の姉が田舎に行った時に、兄妹達が帰れる場所として残して行こうと母達が決めたのでした。

祖父母が亡くなってから、数年経ったある日の事。

母の姉から連絡があった際に、何やら深刻な会話をしているようで、さりげなく聞き耳をたてながら会話を聞いていると…母が姉を心配している様子でした。

それはマズイ…とか、割れた…とかが会話の節々に聞こえ、何やら大切な物を誤って床に落としてしまった様でした。

電話を切った後に母に聞いてみると、「身鏡石が…割れた…朱水が…何とかしないと姉が危ない。」と何やら錯乱して話がまとまらない。

それから少し落ち着いた母は身支度を始め、姉が心配だから明日から少し田舎に帰ると告げると寝室へ行ってしまった。

その日は遅くまで父と母が何か話をしているボソボソとゆう声が聞こえていました。

次の日の朝、母は父に車で空港まで送ってもらい、1人田舎へと帰ってしまった。

父に何かあったのか聞いてみても、「お姉さんが体調を崩したみたい。」としか答えてもらえず、母のいない日常生活がしばらく続いた。

数日に一度は母から父へ連絡が入り、お姉さんまだ良くならないみたいだから…と私には父から、そう告げられる。

そんな日々が1ヶ月続いた。

そして、1ヶ月が過ぎた頃に母から連絡があり、無事良くなったから帰って来るとの事。

母が帰って来てからも、詳しい事を教えてもらえず、いつの間にか私もそんな事もあったな…程度で気にならなくなっていきました。

それから、しばらく経ち、私も結婚して家を出る年となって、母と色々思い出話に花を咲かせていました。

そして、ふと思い出して母にあの時の事を聞いてみました。

すると、少し母の表情が変わり、悩んだ後に「あんたも、もうお嫁に行って姓も変わった訳だし…話しても大丈夫かな…」と言って、あの時の真実を教えてくれました。

かなり昔。

母の生まれる前、家の近くに古いお寺があったそうです。

そのお寺は跡継ぎがいない事から廃寺になってしまい、結局取り壊されて畑になったと言います。

当時の住職と母の祖父が幼なじみだったらしく、ある石を二つ託されたという。

一つは朱色のツルツルした卵ほどの大きさの石。

そして、もう一つは真っ黒で鏡の様に周りを写すほどツルツルした少し大きい石。

その二つが並んで木箱に入っており、何やら蓋の裏に御札と歌が書かれた紙が貼られていました。

住職いわく、この朱色の石は朱水鏡と言って(朱くて鏡の様だからそう呼ばれているのだと思うと言っていたが本当の意味は分からないらしいが)

たくさんの呪いを受けて、呪いの塊と化してしまった恐ろしい石だと言う。

この石を持つ者や、周りの人を皆不幸に落としてしまうとか…

すみません、区切ります。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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