中編3
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母の友人

私が3歳の時の話だ。

家は 代々 写真館を営む家の 長女で産まれた。

写真館は3階建て屋上付きで、じゅうぶん 家族3人

寝泊まり出来るのに、何故だか分からないが 近くのアパートを賃貸で借り

寝泊まりしていた。

ある冬の真夜中、私は トイレに行きたく、川の字で父 私 母 と寝ていた 母を起こして トイレに行きました。 今では希少な ボットン便所の為、母の腕に抱えてもらい 用を足し父の残る和室へ母と戻って寝付こうとしてたのに、何故だか息が苦しい。

母も熟睡してるし、私も早く寝たいと 豆電球の灯りの灯る 天井をみながら…うっ、なんか居る!

黒い 長い … なんだろう長い髪を垂らして、こちらを見ていた。

あまり怖くはなかった。 私も3歳だったし霊とか

よく知らなかった。

づぼらな瞳で 哀し気に

私は 母を起こして、それを伝えたんだ

母は 多分 信じずに 私を抱えて また眠りに就いた。

翌朝、 和室の 隅がべちゃべちゃに濡れていた。

商売や 保育園行きと

色々と忙しく、 それには触れず又夜にアパートへ

眠りに 帰った時、和室の隅で、母が 泣いていた。

また書きます。

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色々と事情が有り、その後母と 再会したのは 8歳の頃。

ずっと気になってたので、思い切って聞いてみた。

母は 私の 産まれる前にお腹に宿った赤ちゃん、しかも女の子と解ってたらしい、堕ろしていた。

きっと その子の霊が現れたんだよと私に告げた。

違う!違うよ!大人っぽい髪の毛の長い黒髪の痩せ形の女性だったよ!と告げたら… 血相を変えた様に、顔が輪郭細くて、とか色々聞くなり、あげくの果てには、母の中学時代の写真を見せてきて、この子じゃ無い!? と

確かに、その方だった。

母の眼は また潤んで今にも、泣きそうだった。

その方は 女性で、少し

喋り方がままならない障害を持ちながらも、とても

清楚な清い心の持ち主で

かなりいい評判の中学生

だったらしい。

卒業も間近のある冬の

夕方に 母の実家にその方が来られたらしい。

どうも、気になっていた 男性に振られたと、かなり 落ち込み 泣きじゃくった と母は言っていた。

なんとか慰め、帰らしたらしいが、 なんとも哀しく、 近所を走る

電車に身体を投げ出し、

自殺を図ってしまった。

いつまでも 登校しない友人を 気になって、母の母 〈私の おばあちゃん〉に聞いたところ、自殺の事と身体が バラバラに なり 首も 胴体も 離れてしまい肉片もあちらこちらで、

本当に無残な最期を自ら 選んでしまった事を 事件の夜に 聞かされたらしい。

母は、どちらかと言うと、身勝手な性格の割りには、困ってる人を放っておく事の出来ない方なんで、かなりのショックを受け 葬儀やらは、一切 行けなかったらしい。

後に、新聞沙汰になった

と他の 友人から聞き

自殺を図った日の翌日の

記事を読むが そんな事故は、H版には無い

おかしい

確かめると、その友人が

振られたと 哀し気に母に 伝えに来た日の時刻前には既にもう 姿は 死人となっていたと言うのだ。

母は故友人が来られた日の翌日の新聞を探して、見たそうです。

そこには、H市A区で、中学生女子 S電車に飛び込み 即死 とあったそうです。 なぜ 母にだけ 会いに 来たのか、不思議だったと言います。

そして、成仏出来ずに

ずっと後を 追ってたのでは無いでしょうか?

私は かなり霊感が鋭く、多々体験してます。また書かせてくださいね。

そして、堕ろしていた子と友人に あらゆる気持ちを込めて、母はコップに水等々を供えたんです。

不思議な事に、寒い時期にかなり水が減り、徐々に

満タンのままになっていったと言います。

私が 最初に天井で 女性を見た翌日の夜に 和室の隅にある仏壇の屋根から

かなりの水と長い黒髪が

あったと母は言います。

友人は まだまだ 生きたかったんだろうな、そう思うと 本当に 何とも言えない切ない気持ちになります。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名 ななしさん  

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