短編2
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墓地の人

四歳か五歳位の幼い時の話です。うちの近所には同じ年頃の子が少なくて、よく一人で遊んでいました。

その日もお寺の周りで一人、蟻地獄にドングリを投げ込んだり蜘蛛を自分の蜘蛛の巣でぐるぐる巻きにしたり(蜘蛛ごめん)して遊んでいました。

お腹が空いたんでそろそろ昼かな~と家に帰る事にしました。

帰り道にお寺の脇にあるお墓を通るのですが、あるお墓の前に何人も人が居るのが見えました。

歩きながらお墓参りかな?と思ったんですが、近く迄来て何だか異様な光景で立ち止まりました。

お墓の正面に50代位の男女が並んで手を合わせたり花を飾ったりしています。その二人を挟むように両脇に三人ずつ白い着物のような服を着た人達が六人立ってました。

挟まれている50代位の男女は二人で何か会話したり男性はタバコを吸ったりと動きがあるのですが

両脇の六人は俯いて立ったまま動きません(下図のような立ち位置になります)

〇=50代男女

●=白い着物の人

   [お墓]

  ●    ●

  ● 〇〇 ●

  ●   ●

5分ほど様子を見ていたら、50代の男女が何か話しながらお墓から出て、俺が居る方向に歩いて来ました。

二人が歩き出すと、さっきまでまるで動きのなかった着物の人達が、二人の後をぞろぞろと着いて歩いて来ました。

うわぁこっち来るやべぇ…結構近くから眺めていたので、すぐに間近にまで迫り通り過ぎずに目の前で止まりました。

50代女『僕、一人?』

こんな感じで話かけられたのですが、その女性より後ろの白い着物の人達が怖かったので何も返事が出来ませんでした。

何故か無言で首を振ったのを覚えています(笑)

『そう…気を付けてね』と言って歩き出しました。

50代男女が歩くと白い着物の人達もまた歩き出しました。

無言で横を通り過ぎる際に顔を見たんですが、性別も年齢もバラバラな感じでした。

共通しているのは青白く無表情で生気の無い顔…

不気味な一行は隊列を乱さず寺の周りにある林に入って行きました。

当時、幼い俺に幽霊とかの認識は無くて、ただ不気味で怖かった。あれは一体何だったんだろうか…。終わり!

怖い話投稿:ホラーテラー 鴨つくねさん  

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