短編2
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バラバラ死体

今年の夏は異常に暑い…

その暑い日曜日の昼下がり、彼が『例』の物を持って来る…。

私は何時に無く落ち着かなかった…。

【コンコンコン…】

誰かがドアを叩く…

私は臨戦態勢でドアに近付きセキュリティスコープを覗く…

彼だ…

ドアを開ける…

帽子を深く被り、寡黙に佇む彼の唇から僅かに微笑みがこぼれている。

『代金はいつもの所へ…』

彼の言葉に浅く頷きケースを受け取る。

彼が帰った事を確認し、部屋に入りカーテンを閉める。

ケースを開け、バラバラのソレを組み上げる。

H&K PSG-1

6.27mm軽量高速弾、射出速度=1260m/mic、強化チャンバー&コイルスプリング、スコーピオン製3x6x10スナイパースコープ付きだ…

そしてスコープを覗き込み、黒光りする銃口をターゲットに向ける…

センターサイトにターゲットをロックオン。

ターゲットは呑気に食事中の様だ…

【貴様に恨みなど無いが…死んでもらう。】

絞り込む様にトリガーを引く…

バスッ!!

ターゲットの背中から貫通し、四肢は飛散する…

任務完…ん!?

ぃや…まだだ!!

頭だけで逃げようとしている…

ぎぃゃあぁぁ~ッ!

私はセイフティーロックをフルオープン…全弾をヤツに叩き込む。

跡形も無く四散する頭部…飛び散る体液…

ゴキ…何という生命力だ…侮り難し…。

後に家内からシコタマ叱られた事をココに付け加えておく…。

誓って言うが、私はガンオタではなぃ…。

怖い話投稿:ホラーテラー Lovelessさん  

Concrete
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