短編2
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憑いてる者

私が中学生のころの話。

当時、クラスで「こっくりさん」が流行っていました。放課後にみんなでやってはいましたが、全く何も起きません。

たまたま家でこっくりさんの事を私のお婆ちゃんに話したことがあって、それを聞き入ったお婆ちゃんは、

「こっくりさん呼べるよ」と言いました。

私は全く信じませんでしたが、興味津津で呼んでもらおうと頼みました。

お婆ちゃんは呼べると言ったものの、あまり乗り気ではなかったのですが、私がかなりお願いしたら呼んでくれることになりました。

お婆ちゃんはお願いする時のように手を合わせ、前後にゆっくり動かし始めました。

どのくらい経ったかわかりませんが、おそらく5分は経たないくらいだったと思います。

急にお婆ちゃんの動かしてた手が急激に速くなり、お婆ちゃんは下を向いたまま体は動かなくなりました。

○○(私の名前)、この手を止めてごらん

婆ちゃんに言われるがまま、必死に止めようとしても止められません。逆に飛ばされるくらい力強くて、全然歯がたちませんでした。

私は結構力は強い方で、婆ちゃんよりも力がないなんてことはありません。

信じられませんでしたが、当時はまだガキンチョな私でしたのでかなり驚きました。

やがて自然におさまってきた婆ちゃんは普通に戻り、私にこう言いました。

「こっくりさんを呼ぶと呼ぶごとに寿命を取られるからもう呼ばないよ」

それ以来、私は呼んでもらったことはありません。

婆ちゃんがまだ子供だったころ、こっくりさんを呼ぶ方法があり、友達5人くらいで呼び寄せたまま、いつでも呼べるらしいんです。

ほんとにこっくりさんなのかどうかは分かりませんが…。

ちなみに婆ちゃんは満90歳、健在です。

こっくりさんの呼び方は、ここに書くとやりそうな人いそうなので書きません。

どうしてもと言う人がいたら、また書き込みます。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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