中編5
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見られた日

こんばんは、初投稿です。駄文だと思いますが…ごめんなさい。

私が小学6年の夏、父親の具合が急に悪くなりました。

高熱が続き、咳も止まらず、病院に行くも原因が分からず…薬を飲んでも全然良くなりませんでした。

どうしたんだろうね、と家族みんなで心配していると

『おばあちゃんに電話してみよう』と母親が言いました。

当時、私達家族は千葉に住んでいましたが

実家は沖縄の宮古島でした。

おばあちゃんはユタと言って、神様とお話出来ると聞いていました。

千葉に引っ越す時も

『この家は駄目だ、ここに住んでいた家族の父親が、死んだのを気付かないで部屋を見に来る。二階は大丈夫だけど一階は駄目。生首だけで来る』

と言った内容を聞かされたこともありました。

アパートだったんですが、二階もある部屋で、おばあちゃんには二階があるとは言ってなかったのに…ちょっと怖かったです。

母親はおばあちゃんに電話をして、父親の状態を伝えていました。

何かメモを取りながら、顔はひきつったような顔だったのを覚えています。

話終えて電話を切ると、

『塩とにんにくを買ってくる』と買い物に行きました。

しばらく待っていると、部屋のインターホンが鳴りました。

忘れ物かな?と思い、ドアを開けようしたんですが…

母親は鍵を持っているはずなので、開けるのをやめてインターホンのカメラで玄関を見ました。

そこには男の人の後ろ姿?が映っていました。

でもなんか変なんです。身体は前を向いているんです。首と顔は後ろを向いていて、首はぐるぐるとねじれたような感じでした。

『誰?怖い!どうしよう!』と考えていると

ドアノブがガチャガチャと激しく動き、ドアもドンドン!と叩かれました。

インターホンからは

『あ゛げろぉ!あ゛ーあ゛ー!むがえにぎだぁ』とか気持ち悪い声が聞こえて、私は完全にパニックで父親の寝ている部屋に飛び込みました。

父親は辛そうでしたが、変な人がいる!と言うと起き上がり、玄関の方に行こうとすると

突然窓が激しく叩かれました。

『あ゛げろぉ!あ゛げろぉ!』と叫んでいます。

怖くて窓を見れません。父親は私は抱きしめ、じっとしていました。

私は泣いてしまい、得体もよらぬ恐怖に頭がおかしくなりそうでした。

と同時に電話が鳴りました。電話はリビングにあり、取りに行くには隣の部屋に行かなくてはいけません。

私は何故か、電話を取らなくてはいけない気がしました。何かがそう言ってるような不思議な感じがしたんです。

父親もそう感じたのか、私を抱き上げ隣の部屋に行き電話を取りました。

『開けるな!!』

おばあちゃんの声でした。

『あれは引きずり込むつもりだ。この世の者ではない。絶対に開けるな!』

その間にも叩く音と声は止みません。

おばあちゃんは何かお経のようなのを唱え始めました。

段々と叩く音と声は静かになり…おばあちゃんが唱え終えると

『必ず迎えに来る』ハッキリとした声で外から聞こえ、静かになりました。

『もう大丈夫だ、泣くな。』おばあちゃんが言ってくれて、安心して更に泣いてしまいました。

『H美(母親)が帰って来たらお祓いしてもらえ』と言って一旦電話を切りました。

ドアを開ける音が聞こえ、母親が泣いてる私を見て心配そうな顔をしていました。

何があったかを話すと、

『おばあちゃんに電話した時、うめき声がずっと聞こえる。』と言われたそうだ。

それから母親は買って来たにんにくと塩を茹でて何かしていた。

安心して泣きつかれた私は途中で寝てしまいました…

朝起きると、父親は嘘みたいに元気になっていました。薬でも治らなかったのに、あれだけ具合が悪かったのはなんだったのか…

お祓いが効いたんだ!

仕事を休んでいた父親は元気に仕事に行きました。

それから2ヶ月程たったある日、次は私の具合が悪くなりました。

40℃近くの熱が続き、咳が止まらず父親の症状と同じでした。

季節は冬だったので、風邪かインフルエンザかと病院に行きましたが、原因不明。薬も効きませんでした。

母親と父親は、すぐにおばあちゃんに電話をして、メモを取りながら話していました。

熱で意識朦朧としいた私は、このまま死んじゃうんじゃないかと思うぐらいやばかったです。

母親が私を起こしに来て、リビングに座らせました。

にんにくの臭いがすごかったです。

にんにくとしおと何か?が鍋の中にあり、沸騰してました。

それをコップに移し、私のおでこと首にぬりました。

母親も同じようにぬりました。

次に母親がそれを口に含み、私の顔と頭に吹き付けます。

私も同じように母親に吹き付けました。

私の名前が書いた紙とお札?を燃やし、お経を唱え、背中を強く叩かれました。

その日は父親と母親と一緒に寝ました。

身体が楽になったような気がして、ぐっすり眠れました。

朝起きると、熱は引いて咳も止まっていました。びっくりしました。

ほんとに嘘みたいでした。

母親はニコニコして、おばあちゃんに電話しなさいと言いました。

おばあちゃんに電話して、元気になったと伝えると、良かった良かったと喜んでいました。

もしかしたら咳が続くかもしれないから、気を付けなさいとも言われました。

それから何日かたって、何が原因だったのか母親に尋ねると

『お墓でお化けに見られたのよ、気づかない内におまえも見たんだよ。』と言われました。

そう言えば…家族で出かけた時に、車からお墓を見たんです。

普段なら見ないのに、呼ばれたんでしょうか?

気づかない内に目が合ったのか、あいつを見たんだと思うとすごく怖かったです。

余談ですが、また咳がぶり返して一年程続きました。

少し運動したり大きい声を出すと止まらなくなり、体育や普段の授業もきつかったです。

おばあちゃんいわく

『まだ連れて行くつもりだ、お墓にはしばらく行かないこと。』

遠く離れた沖縄から毎日神様にお願いしてくれていたそうです。

一度だけお墓に行く夢を見ましたが、それっきりです。

今まで私が体験した一番怖い話です。

読んでくれてありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー アリスさん  

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