短編2
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さいかわさん

私は物心ついた時から色見ちゃいけないものが見えるようになってました。

そんなある日、部屋で寝ていると窓をノックされる音で目が覚めました。

カーテンの隙間から覗いてみると、そこには髪が濡れ垂れ下がってる女の人がぶつぶつ呟いているのが見えました。

私はこんな夜中に人がいるってのが怖くなり 慌てて両親の部屋へ「誰かいる誰かいる」と寝ぼけ半分で言いに行き そのまま両親の部屋でねてしまいました。

次の日 起きて昨日の出来事を思い出しました。

確か女の人は さいかわさんのお宅ですか?って言っていたような気がするとお婆ちゃんに話すと

お婆ちゃんはそれは本当かとかなり動揺してました。

そしてゆっくりと口を開き話始めました。

「お前が生まれるずっと前にな隣の家に1人の男の人が住んでたんだよ。

その人はなぜか女の人が苦手みたいでな 私やお前の母ちゃんとは挨拶もしないんだよ。

でもお前の父ちゃんとは話しがあうらしく たまに飲んだりしていたらしいんだ。

ある日 父ちゃんがその人と飲みに行った時 その男が話したそうなんだ

自分は妻に殺されかけたことが原因で離婚したんだ

その元妻が湖で溺死してのるが発見されたみたいで

警察から連絡があったんだ。

遺書があることから自殺だと言われその遺書を見せてもらったんだ。

そこには 必ずあたなを見つける とだけ書いてあったんだ。

自分は怖くなり田舎のこの地に逃げるように引っ越してきたんだ。

でも最近毎日 溺死したあいつの夢ばかり見るんだ。

自分は殺されるかもしれない

この話しを聞いて父ちゃんは怖くなり帰ってきたんだ。

そして一週間後に 隣の男の人は首吊り自殺をしたんだ。

それにも遺書があり あいつに見つかる前に自分で死ぬ と書かれていたらしい

それでな その男の人の苗字がな 斉川っていうんだよ。

だから 昨日 お前の部屋に来たのは 溺死した斉川さんの元妻だ。

隣の家が空き家になってるから一番近い窓のお前の部屋に来てしまったんだな。

もしもお前が窓を開けてたらと思うとゾッとするよ

怖い話投稿:ホラーテラー ふーさん  

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