短編2
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トイレで…

私は今、児童養護施設にいます。

ある夜の話です。

私が夕食を食べ終わった後に食後の薬を飲まなくちゃいけなかったんですけど、見たいテレビがあったので寝る前に薬を飲むことにしました。

10時になって「そろそろ部屋に戻ろうかな」っと思い部屋に戻ろうとしたら、ポケットに薬が入っているのを思い出して、水地場に行きました。

トイレは水地場に行く途中にあるんですけど、帰りに私は、いつも女子トイレのスリッパが並んでいるか確認するんです。

私がいつものようにトイレのスリッパを確認しようとした時、一番奥にある洋式トイレのドアがほんの少し開いて、おかっぱ頭の女の子が私をずっと見ていました。三歳〜五歳ぐらいの子で、その時トイレは真っ暗でした。

しかも、私のいる施設におかっぱ頭の女の子なんていませんし、三歳〜五歳ぐらいの子たちは一階の方で寝ているので、二階にいることはまずありえません。

その女の子に見られている間、私は息をするのが苦しくなって、「きっと疲れているんだ、見間違いに決まってる。早く部屋に戻ろう。」と思い、スリッパを並べて部屋に戻ろうとしたら、

「ギィィィィィ…バタン…」

と、奥の洋式トイレのドアが閉まったんです。

その夜私は、なかなか寝つけませんでした。

私のいる施設は、昔、廃墟だったとか墓場だったとも言われています。

きっとあの女の子は、ここの周辺で亡くなった女の子なんじゃないかと、私は思います。

怖い話投稿:ホラーテラー maipeesさん  

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