中編3
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ダミアンと呼ばれて

初めて投稿します。あまり慣れていないので、文章がおかしかったり、誤字脱字があったらご免なさい。

僕のあだ名は小学生の頃からダミアン。古い映画の主人公で悪魔の子供の名前。その子供の頭に6が3個ある。誰が付けたか覚えていませんがそんなあだ名です。

それは何故かと言うと僕は、平成6年6月6日に産まれたからです。

そのうえ母親の話だと、朝の6時6分に取り出されたらしいです。

最初はからかわれていましたが、そのうちに皆は慣れてきたのか、自然と僕をそう呼ぶようになりました。

でも僕にはそう呼ばれている、もう一つの理由があります。

物心ついた頃から、霊が見えたり感じたり…時には予言のようなモノを夢で見たりする事があります。

自分の見えるモノが皆、見えているんじゃ無いと判ったのは幼稚園の時…。

近所の八百屋さんのおじさんにピッタリくっついている人影を見ました。

その影は日に日に濃くなり、そのうちにおじさんを覆い始めたと同時におじさん本人の影が無くなっていたんです。

数日後、おじさんは帰らぬ人になりました。

見た人が全員そうじゃ無いのですが、それから何人かその状態を見た後、亡くなっているのは事実です。

霊を初めて見たのもその頃です。

昼間、母親と買い物の帰りに信号待ちをしていると、僕の横に血塗れの女性が立っていました。

幼いながらも、(この人…死んでる人だ!)と感じていました。だから知らんぷりしてました。

するとその女性は前屈みになり、僕の耳元でこう呟いた…。

『私の事…見えているんでしょ…。

ねぇ…見えているんでしょ…。

ねぇ…見えているんでしょ…。

ねぇ…見えているんでしょ…。・・・』

信号が変わるまでそう言っていたのを、昨日のように覚えています。

そんな感じだから、誰にも言いませんでした。

でも、一緒に住んでいるお婆ちゃんには、ばれていました。

小学生の頃、親戚一同で旅行に行った時に、ある崖を見ていて従兄弟の何人かがその崖の側まで行こうとしていたら、僕とお婆ちゃんは同時に、

『そっち行っちゃ駄目!』

と、叫んでいました。

お婆ちゃんはその時に小さな声で、

「何か感じたの?」

と、聞かれて感じたんじゃなく見えたと言うと驚いた顔で、何が見えた?と再び聞いてきた。

『海から手が伸びていた。それもいっぱい!』

お婆ちゃんは微笑みながらうんうんと頷いて、こう言いました。

『お前…前から見えたり感じたりしていたでしょ?これからは見えたらね…心の中で、僕は何も出来ません。僕に頼らないでください!って言うんだよ…。』

話を聞くとお婆ちゃんも若い頃は物凄く見えていたそうだ。

歳を重ねるごとに、だんだん見えなくなったけど感じるのはずっとあるらしく、

『これも神様に与えられた使命かもね…。

その力、良いように考えなさい。嫌に感じると身がもたなくなるよ…。』

本当にそうだと思う、今日この頃です。

怖い話投稿:ホラーテラー お面。さん  

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