私が小学校5年生ぐらいだった時のある夏の夜の話です。
その日は母親と一緒に、最寄り駅の近くにあるデパートで買い物をしてました。
色々と買い物をしたりしてデパートを出た時には9時になってました。(出る直前に何故か時計が目に入ったので時間だけはしっかりと覚えてました)
家に帰るのにいつもデパートのすぐ近くにある踏切を渡っていくのですが、今日だけいつもと何かが違うような感じがしました。
踏切に着いた時には電車が通り過ぎる直前でしたので、電車が通り過ぎるまでボーッと周りを見たり電車を眺めたりしていました。
よく見ると電車は高速で通り過ぎてるはずなのに、中の内装や各車両の人たちが全員こっちを見ているのが見えて、へぇ~この車両意外と中が綺麗だなって思ってました。
人が全員こっち見てるとか変な車両もあるんだなぁと思いつつ、電車が通り過ぎた後すぐに踏切を母親と一緒に渡りました。
・・・・・・・ん?踏切いつから上がってたんだろ?
と、踏切を渡りきった後に気付き母親にその事を聞こうとした瞬間、駅のホームのアナウンスと踏切のカンカンという音が突然鳴りました。
その時に、最初に踏切に着いた時の変な感じの理由がわかりました。
デパートは駅のすぐ近くにあるので少し離れててもアナウンスは聞こえます。
それなのに、アナウンスは聞こえず、電車は踏切で通り過ぎるまで気付きませんでした。
気付かなかった原因は音です。音がまったくといっていいほど聞こえてなかったんです。
しかも、電車の通過直後に踏切を渡ったということは遮断機が降りていなかったという事と、夜9時なら人がいていいはずなのにホームにも踏切の周りにも人はいませんでした。
電車が通り過ぎた後は何事も無かったかのように、遮断機は降りて人も何人も来てました・・・・。
母親はその事に気付いてなかったので、そのまま何も言わずに帰りました。
帰宅後に電車のことを言ってみましたが、そういえばそうだったねー程度で終わりましたorz
後日記憶の中に残ってる車両を調べてみましたが、それらしき物はネットでは見つかりませんでした。
そういえばこんな事あったねーって、母親に今年の夏言ってみた時に知った事実が1つ。
「あの電車が通り過ぎてる時に20~30代のサラリーマンが隣にいたよね。通過後にはもういなかったけど」
・・・・・・・・・Σ(´д`;)エッ
最寄駅は自殺の多いところなんで、あのサラリーマンはもしや・・・・?
と今更恐怖が込上げてきた今年の夏でした。
長々と読んで頂き、ありがとうございました。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話