昔から不定期にみる夢の話。
始まりは真っ暗な視界。周辺を見渡してみても、どこかしこも真っ暗。俺は盲目なんじゃないかって錯覚しかけてしまうぐらい。
でも何故だか自分の体だけはちゃんと見通せた。視覚的にこういうのってどうなんかな?
で、決まって必ず俺は走り出す。前が見えないのに走り出す。
俺何で走ってんのかな、って毎回疑問に思うんだがそれは夢の中の話。後で走っている理由に気づく。
何かに追われてる。
足音も感じないのに、何かが俺に近づいている気配を感じる。
だから俺は走っているんだ。
体力に自信はないが、夢の中だからか息も切らさずに全力で駆けることができる。
それでも距離を詰められる。
そうして、毎回何かが足に触れるのを感じて目が覚める。
最初の頃はすごい汗だくだったが、何度もみていたら普通に目覚めるようになっていた。
だが半年ぐらい前、最後がいつもと違った。
足に触れられたまではいい。
だが、まだ先があった。
足首に、締めつけられるような激痛を感じた。
足元を見ると、足首は黒い何かに触れられていた。
そうして目が覚めた。
心臓が物凄くバクバクいってて、最初の頃以上に発汗していたと思う。
こんなにビビったのは生まれて初めてだ。
触れられたのは右の足首だったんだが、手で掴まれたような痣が出来てた。
アレから半年だが、今でもその夢を見る。覚める時には足首を掴まれて、毎回痣が出来る。
次の場面に移るのが怖い。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話