短編2
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黒いアイツ (続)

続き...

俺の胸から飛び出した

「それ」はドス黒く、2、3秒くらい俺の胸の上でビチビチと跳ねていた。

次の瞬間、黒いビチビチはビューーンと空気の漏れた風船のようなスピードで慌てて逃げて行った。

俺は物凄く驚き、目玉が飛び出そうだったが(幽体だけど)、奴が出て行ってすぐに心が軽くなった。

と同時に自分では意識してないのに、涙が溢れ出ていた。

・・・半年振りに自分に戻った瞬間だった。

手術後に執刀した医師が言うには、俺は全身麻酔にかかっているにも関わらず、ボルトを抜く瞬間に俺の右手が医師の左腕を強くつかみ掛かって、物凄く揺さ振ったそうである。

危うく医療器具で、俺を傷付けそうになったとの事。

そんな事は今までで初めての事だそうだ。

俺が思うに医師につかみ掛かったのは、あの「黒いアイツ」ではないか?

ボルトを抜かれたら、俺の体から追い出されてしまう!と、思っていたのではないだろうか・・・

「黒いアイツ」が憑衣?

している間、本当に凄くつらかった。

すぐにでも死んでしまいたいと思った。

でも死んでも楽にならない気がしてた。

何故か?・・・それは「黒いアイツ」が実は、弱い心に負けて自殺して、死んで楽を求めたが、ダメだったから弱った人に憑衣するようになった幽霊?のような気がしたからだ。

俺は今すごく感謝している。

自分で居られる事に・・・

そして言いたい!

どんなに辛くても、死んではダメだ!

「黒いアイツ」になりたくなければね・・・

長々ありがとうございました。

        清正

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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