短編2
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インターハイ

怖い話ではないのであしからず。

私が高校の時の話です。

私が入学した高校はバスケットで有名で、体育館は普通の体育館の他にバスケ部専用の体育館もあるような所。

インターハイ出場経験もあり、県内では負けなしの強豪高でした。

その高校のバスケ部に入部してから毎日、練習に明け暮れていました。きついながらも、充実した毎日を過ごしていました。

インターハイ県予選まであと1ヶ月を切ったある日。当時私は一年生で、三年生のサポート期間でした。

その時の三年生にAという先輩がいました。A先輩は私と出身中学校が同じで、私の尊敬している先輩の一人でした。

その日A先輩は練習に参加せず、連絡もなかったため、顧問が心配していました。

翌日、衝撃の知らせを聞きました…

A先輩が突然死したのです…

私はしばらく声が出ませんでした。

練習を休むこともなく、真面目なプレーヤーで、周りからも一目置かれていた存在の彼女が突然死…

三年生の何人かは泣いていました…

結局、その日の練習は中止、後日行われた葬儀では部員全員で参列しました。

彼女がチームの中心プレーヤーだったので、影響は大きく、インターハイ予選まであと1週間しかないのに、チームはまだまとまらず、全員が焦りを感じていました。

結局そのままインターハイ予選当日を迎え、初日の試合を勝利し、翌日強豪高と当たることになりました。

その日の夜、夢にA先輩が出てきました。

『先輩!!』

『ごめんなぁ、〇〇、私本当はもっと長く生きたかったんだけど、元々ここまでしか生きられなかったみたい。今の三年生がインターハイ出れるように、私は上で神様にお祈りしとくから、あんたも三年生のサポート頑張るんぞ。』

『はい!』

『あんた達の代までインターハイ出場してな…』

そして試合は残り4試合、3日間全力で戦った結果、インターハイ出場の切符を手に入れました。

後から聞いたのですが、私が夢でA先輩を見た夜、部員のほとんどが同じように夢でA先輩に会ったそうです。

顧問も見たらしく、『ごめんなさい』と謝られた時には何も言えなかったそうです…

怖い話投稿:ホラーテラー 松中さん  

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