短編2
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導き出された答え

以前、【耳鳴りの先に】を投稿した者です。

これから書く内容は、その続編となりますので

一度読んで頂いてからの方が、話が分かりやすいと思います。

【導き出された答え】

視界一杯に散りばめられた闇を掻き分けながら

まるで

泣いているかのように軋む階段を昇っていく

辿り着いた大広間の中心で

僕の懐中電灯の明かりが

卒業アルバムを見付けた

恐る恐る手を伸ばす

開かれるページ

そして

僕が【それ】を認識したと同時に

     「おい」

背後から聞こえる声

目の前に広がる光景

僕の思考は停止した

………

それは去年の9月

身体に纏わり付く熱気を

冷たい風が残らず連れ去っていく

そんな

夏の終わりを身体全体で感じる頃に

僕は、

高校時代からの友人(22才)と二人で

神奈川県の湯河原駅に来ていた

目的は温泉宿

男二人での気楽な小旅行だ

元来、旅行好きの二人で行くのだから

盛り上がらないはずがない

僕等は終止

出発時のテンションを維持したまま

目的の宿へと向かっていた

都合により

場所についての詳細を教える訳にはいかないけれど

駅からバスで行ける

某、滝の付近

とだけ言っておきます

バスに揺られること約30分

目的の宿に到着した僕等は

意気揚々とチェックインを済ませ

案内されるまま、入った部屋は

想像した以上に広く、綺麗で

窓からの眺めもなかなかのものだった

僕等二人は浮かれていた

まだ陽も高かったので、部屋の探索も早々に

僕等は外を歩いて見ることにした

駅から距離があるので

宿の周りには生い茂る木々等の自然が多く残されている

その風景は僕等の冒険心をくすぐるには十分過ぎた

土地勘の無い僕等は

まずは歩いて15分程の所にある滝を観光し、

その後は

川で遊んでみたり

宿の付近を宛てもなくウロウロしていたが

特に何も見付からないため

宿への帰路を辿っていた

そして、

宿まで後5分という所で

僕等は【それ】を見付けた

行く時は木々が邪魔して気付かなかったが

そこには闇が口を開けていた

十数年は時が経っているであろうその家は

完全に自然の一部となっていた

崩れ落ちた看板から

かつて旅館であったことを僕等は知った

…②へ

怖い話投稿:ホラーテラー とくめいさん  

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