私は今、比較的小さなパチンコ店で店長をしています。
10年勤めたこの店で起きた不思議な出来事を投稿させて頂きます。
文中、専門的な言葉や、パチンコをされない方には分からない表現が出てきますが、ご了承下さい。
これは私が入店3年目くらい、主任をしてた時の出来事。
パチンコ店には必ず常連さんがいる。
その常連さんの1人
「角じい」の話し。
名前の由来は、スタッフ仲間が付けたあだ名なんだが、そのお爺さん、なぜか海○語の角台、306番台にしか座らない。
5年間、定休日以外10時から18時、毎日フル出勤だそうだ。年齢は80歳は越えてると思われる。
角じいの座るその台は正面玄関の自動ドアを入ると1番に目に入る場所。
入店した常連客は、角じいに一声かけていつも笑顔で話してた。
そんな場所が一番心地良かったのだと思う。
スタッフの間でも可愛い見た目(ツルツル頭)と愛嬌のある笑顔でみんなに親しまれてた。
私も大好きだった。
正直、心配もあった。
役職だった手前、海○語の306番台の差玉を見れば1ヶ月、角じいが店に落としていく金額は検討がついた。
スタッフの給料が2、3人分は、あったと思う。
自分の中で、どこかの大富豪だと割り切っていたが、毎日自転車出勤だったんで少しの不安はあったかな。
規則的に流れていく日常、事件は突然やってきた。
忘れもしない。店一番のイベントの日、時間はスタッフが早番から遅番にかわる17時。
角じいが倒れた。
スタッフ、常連客が駆け寄る。
…意識がない。インカムで事務所に救急車を要請し、まもなく救急車が到着する。
運ばれていく角じいは、まだ意識がない。
顔面蒼白で命に関わる事だとすぐにわかった。
会員カードがら住所、電話番号がわかった為、ご家族に連絡した。
その日は終日、憂鬱だったのを覚えている。
私が経験した不思議な出来事は深夜に起こった。
閉店作業も終わりスタッフが帰宅した後私は店長と2人でホールに残り、イベント台の釘調整をしていた。
ある程度、釘も叩き終え、店長と角じいの事を話してたと思う。
その時……「ガシャガシャ」
パチンコ玉がぶつかり合う音が聞こえた。
その瞬間いつも聞き慣れた海○語の回転音が鳴り響いた。
すいません。携帯からですので区切ります。
怖い話投稿:ホラーテラー そらっぺさん
作者怖話