短編2
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ペットの死

これは、ペットに纏わる話しです。                 愛情を注がれたペットは、飼い主さん(家族)が病気、事故など死の危険にさられたときに身代わりになって死ぬことがあります。

私の祖母が入院しており、病院から『危険な状態だから、至急、病院に来て欲しい。』との連絡がありました。『最悪、明日には、亡くなる可能性があります。』 とまで言われましたが、何とか一命を取り留め、容態も安定しました。 しかし、その何日か後、我が家で飼っていた愛犬が14歳で亡くなりました。

これだけ聞いても『偶然だろ?』と思うのはしかたないと思います。しかし、確信を裏付ける決定的な話しを、昨日聞きましたので、書かせて頂きます。

私は、熱帯魚を昔から飼っており、行きつけの熱帯魚屋さんに暇を見つけては通ってます。店主さんとは仲良しで、色々と世間話しをします。 私が『祖母と犬』の話をしたところ、すぐに『それは、よくある話しだよ。』と即答でした。さらにびっくりしたのが『犬とか猫だけじゃなくて、魚もそうだよ。私も長年この商売やってきて、お客さんから、色んな話しを聞くからさ』と笑顔で答えました。

詳しく聞くと、あるとき学生の時から店に通っている人(以下A)が社会人になり、久しぶりに来店したそうです。

A『おばちゃーん(店主)オレ、社会人になったから、やっとこの魚が飼えるよ。』と言い一匹10万円の超高級魚を買ったそうです。昔から、この魚を飼うのが夢だったそうです。

ちょうど、そのとき職場の後輩(B)も着いて来ていたそうです。Bは、始めて熱帯魚を飼う(初心者)なので一匹、一万円の やや高級魚を飼ったそうです。

その後、Aはそれはそれは愛情を沢山注ぎ育てたそうです。 一方Bは、必要最低限の飼育をしていたそうです。

AとBの職業がガテン系で、あるとき不慮の事故でBが亡くなりました。

その後、Aは悲しみにくれ家に帰ると、今朝元気だった熱帯魚が死んでいたそうです。

話しの流れで予想は付くでしょうが、Bの熱帯魚は元気に泳いでいたそうです。

つまり、Aも本当は死ぬかもしれなかった状況を、熱帯魚が守ってくれたんですね。

愛情を注いだペットが死ぬのは大変辛いことですが、いつまでも悲しんでいたら駄目ですね。 ペットは、大好きな飼い主のために必ず恩を返してくれます。 最近、最愛のペットを亡くしたあなた、もしかすると、あなたの病気、不慮の事故、様々なアクシデントから、あなたを守ってくれたのかもしれません。いつまでも、悲しんでないで、『この子のおかげで私は元気なんだ。この子の分まで頑張って生きよう』と思って毎日を楽しみましょう。 おわり

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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