短編2
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闇夜に浮かぶ…

僕の住む所は過疎化が進んだ小さな町。

だから遊興場なんてホントに少ない。

そんなんだから町に唯一あるパチンコ屋は毎日それなりに賑わっていた。

ただこのパチンコ屋の経営者のオヤジは朝○人で、裏でかなり悪どい事をしながら成り上がった男であるらしい。

このオヤジのせいで何人も自殺しているだの、パチンコ従業員が沈められただの、地元ではあまりいい噂は聞かなかった。

しかしまぁ、他に遊ぶ所もないもんだから友達と今日もそのパチンコ屋で待ち合わせをする。

友人「スポスポの駐車場で7時ね」

僕「了解」

(あ、スポスポってのはパチンコ屋の名前ね。)

約束の時間、僕はスポスポの駐車場に。

なにやら人だかりができている。

「おいおい、大丈夫かよ…!?」

「なんなんだよ、あれ!」

「あんなもん子供に見せらんないよ!!」

「やだ!怖い!気持ち悪い!」

何やら周りの人が騒がしい。

その中に友人を見つけ僕は駆け寄る。

僕「ねぇ、なんかあったの…?」

友人は暗闇に浮かぶ店名の書いてある電飾の看板を見上げながら口に手をあててブルブル震えていた。

この様子はただ事ではない。

(なに?まさか自殺者でもでたのか!?)

僕も上を見上げる。

そこで僕も愕然とした!

なんとそこには…

闇夜に浮かぶ

°チンコスポスポ

の文字…。

………

ハの電飾が切れてたのですね。

友人は口を手で押さえブルブル震えながら笑いを噛み殺していたのでした。

おわり

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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