短編1
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宅配便

この話はお母さんから聞きました。

怖くないと思うし、幽霊系の話ではない。

ごめんなさい。

昔、お母さんが住んでたマンションで起こった出来事。

その時、お母さんとお父さんはまだ離婚していなかった。

今はもうお父さんはいないけど、ね。

共働きじゃなかったらしく、お母さんは毎日家でご飯作ったり、洗濯したり。

毎朝お父さんを送り、また毎日の繰り返し。

だがその日は1つ不可解なことが起きたらしい。

お昼。

お母さんは自分の昼御飯、そしてまだ赤ん坊だった私のご飯を作っていると、

ピンポーン。

家の呼び鈴が鳴った。

誰だろう、?

お母さんは玄関に向かい、扉の除きあなを見た。

男性だった。

深くキャップをかぶり、ポケットに手を入れ、手は何か出したげな感じ。

すると、男はこういったらしい。

「宅配便でーす」

お母さんは冷静に考えた。

明らかにおかしい。

おかしい所はいっぱいある。

宅配便でーす。

まず荷物がないんです。

格好が明らかに違うんです。

お母さんは普通の人じゃないととっさに思い、何も声を出さず、ただ男が帰るのを待つ…。

下手に声をだしてなにかされたらマジで困る。

こっちには赤ん坊だっているのに。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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