短編2
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エレベーター

先日、体験した話しです。

私はマンションの6階に住んでいます。

なので、いつもエレベーターを使うのですが…

先日、私はいつものように1階でエレベーターがくるのを待っていました。

エレベーターが上から降りてきて1階につき、エレベーターのドアが開きました。

中には赤いワンピースを着てボサボサで長い髪をした女性が立っていました。

私は、しばらくその場に固まってしまいました。上から降りてきたのに、その女性はエレベーターからおりません…

私は、これはエレベーターに乗ってはいけない例のパターンだと感じました。

いろいろ考えているうちにエレベーターのドアが閉まり、エレベーターが上へあがっていきます。

きっとマンションの住人が上の階でエレベーターのボタンを押したんだなと思い、その住人がエレベーターで降りてくるのを待ちました。

エレベーターがきました、見かけた事のある顔の男性が乗っていました。先程の女性が乗っていたら誰もエレベーターに乗らないだろう、そう勝手に思っていた私は男性がエレベーターに乗っているという事で先程の女性は乗っていないと判断しました。

男性がエレベーターから降りてきて私がエレベーターに乗り込もうとしたその時、

その日は雨が降っていたわけではなかったのに、エレベーターの床がびしょ濡れになっていることに気が付いた。床の水溜まりに反射してゆらゆら動いている赤いものが目に映った…

あの女がまだエレベーターに乗っている、、、幽霊じゃないとしても明らかにおかしい。

エレベーターから降りようとはしないし、床はびしょ濡れ、よく見ると女も髪の毛やワンピースがびしょ濡れだった。

あ、初めて見たかもしんない…幽霊。

そう感じた私は、階段で家まで上がることを選択しました。

階段はエレベーターから比較的離れた場所にあるのですが、猛ダッシュで駆け上がり家の前へ。

家の前からはエレベーターが若干見えます、エレベーターが1階から上へと動いていました。

もうエレベーターには乗りません。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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