中編3
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昔、愛した女性

最近不思議な事があり、それがきっかけで思い出したので投稿します。

あまり怖くない話しの上長文になりますので暇な方だけお目通し下さい。

私はあまり機械に詳しく無いので心霊現象と言えるか定かではありませんが、先日友人が受令器(レシーバー)を手に入れたからと言って持って来ました。

よくテレビ番組の特集で盗聴器等を探す機械です。

警察の無線は受信出来ないけど消防や防災の無線は受信できると言っていたので、2・3日借りました。

仕事が終わり、自宅に帰って受令器をいじっていました。

ボタンを押すと自動的に周波数が合うタイプの物で操作は簡単でした。

いじっていると早速周波数があってある声が聞こえました。

その声と言うのが今から20年以上前に一時付き合っていた女性がその当時、私にかけて来た電話の内容でした。

驚きました。

当時携帯電話は一般的ではなく、固定電話が普通の時代です。

家の電話は昔から使っている古いタイプで留守番電話はカセットテープを入れて使うタイプです。

当時付き合っていた女性からの電話は、留守番電話に録音された事はありませんでした。

受令器はその後別の周波数になってしまい、その女性の声が入って来る事はありませんでした。

こんな事があり、当時その女性と付き合っている時に一度だけ不思議な事があったのを思い出しました。

まだバブル景気の余韻もある頃、私は繁華街のあるクラブで飲んでいました。

そのクラブでホステスをしていた女性です。

私は20代後半、彼女は30代前半でした。

彼女は孤児院で育ちました。

小さい頃父親に預けられ、その後父親は失踪したと聞きました。

母親の話しは聞きませんでした。

彼女は孤児院を出たあとも苦労したらしく、そんな時妻子ある男性に付け入られてしまい妊娠し出産して一人で子供を育てながら生活してきたと聞きました。

私と知り合った時はその子供は中学生になっていました。

ある日クラブで飲んだ後、アフターで彼女を連れて別の店に行きました。

そこで飲んでから精算して店を出ようとしたら、彼女がトイレに行ってから行くから先に店を出ていてくれと言いました。

私は店を出て一服していると一人の浮浪者が現れました。

その浮浪者は私の近くで「すまない…すまない…」と独り言を言っていました。

彼女が来て車を拾おうと歩きだし、ふっと浮浪者を見るともういません。

路地も無いし人通りも無いのですが…

あまり気にする事もなくその日は彼女を送って帰りました。

それから数日してから彼女と会いました。

すると彼女があれから家に警察から連絡があり、彼女の父親が亡くなったとの事です。

私と飲みに行く前に亡くなっていたらしく、身元を割りだして連絡が来るまで時間がかかったそうです。

彼女は手続きを済ませて、疎遠になっている遠い親戚から父親の写真を入手し家に写真と線香を供えてあると言っていました。

私も線香の一本でもと思い彼女の家に行きました。

写真の男性はあの時に会った浮浪者の若い頃のようでした。

その後彼女は私の前から姿を消しました。

風の噂で小さな居酒屋を開店したと聞きました。

何度か訪ねて行きましたが、幸せそうな姿を見る事が出来ました。

あれから20年久々に彼女の声が受令器から流れて来ました。

読んで下さった方ありがとうございます。

読みずらくて申し訳ありませんでした。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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