短編2
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愛しの金魚ちゃん

とあるお祭りに行ったときの話。

友達と待ち合わせしていたが、一時間も早くついてしまいブラブラしていた。

すると、金魚すくいの屋台が出ていた。

無性にやりたくなり、おじちゃんに200円払った。

結局、下手っぴで一匹も取れなかった。

寂しげな顔をしていたら、おじちゃんが

『君には、特別サービスだ!!』

といい二匹サービスしてくれた。

もの凄く嬉しかった。

金魚の袋をさげて、上機嫌で歩いていたら、

梅ヶ江餅(あんこが入った餅)の屋台が出ていた。

なんと、店の看板として、猿が縄を付けられて座っていた。

始めてまじかで見る猿に興奮した。

近付いて見ると…

もの凄い勢いで、金魚の袋を、掻っさらった!!

金魚を狙ったのかと思ったら…

ペロ×2 と水を飲み始めた…

喉が渇いていたようだ。

袋はボロボロで、金魚は地面でピチピチ跳ねている。

一刻も早く金魚を救出しなければ!!

と思い金魚に手を伸ばすと…

鋭い爪で引っ掻かれ、Tシャツがボロボロになった。

まるで、デスマッチが終わったあとの大○田厚みたいになった。

猿と格闘し、何とか金魚を救出した。

金魚を手に乗せ、急いで、金魚すくいの屋台まで走った。

私『おじちゃーーん!! 水と袋ちょーーだい!!』

おじちゃんは目が点になって言った。

『どうしたんだーーー!!』

私『猿にやられました!!』

おじちゃん『はっ!? よくわからんが早くせんと金魚が死ぬな

といい、袋に水を入れてくれた。

金魚は、なんとか泳いでいる。

ホッとして、状況を説明していたら、

梅ヶ江餅のおばさんが走って来た。

おばちゃん『ごめんねーー!! ケガはなかった!?』

私『大丈夫です。』

おばちゃん『よかったーー これはお詫びだから』と言って

梅ヶ江餅を2000円分と新品のTシャツをくれた。

新しいTシャツを来てみたら…

歌舞伎の顔がペイントされていた。

もの凄い顔で睨んでいる。

後ろにはデカい字で、『THE 歌舞伎』

とペイントされていた。

友達が予定時刻に来て、大爆笑していた。

あれ以来、極度の猿嫌いになった。

金魚は、二匹とも長生きした。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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