朝、まだ薄暗い中でチャイムが聞こえた。
二階で寝ていた私はこんな時間に誰だろうと思いつつも、下に下りて玄関を開けた。
仕事に行くから兄が起きてる時間だけど、トイレだと出ない。
恐怖心はなく玄関をあけたら、兄の車が出ていくところだった。
「んあ?」
助手席に細身の男性の姿があって横顔が見えた。
なんだ、兄のお迎えか。仕事関係の人が、兄の車に乗せて貰おうと朝早くきたのに違いないと納得した。
帰宅後、兄は首を横にふった。
誰も来てないし、誰も車には乗せてない。
「てめ、こえーよ」
でも確かに乗ってた…。
色の白い男の人が。
お兄ちゃん、私は多分寝ぼけてないよ。
ちなみに兄の車で心霊スポットにいったのは、もう一ヶ月ぐらい前だから関係ない…はず?
気のせいかハンドルが重いと点検に出してたし、車は大丈夫、なはず。
今は兄の安全を願います。
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怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話