あれは高1の夏。
その日は夜になっても暑さが続いていました。
あまりにも暑く寝苦しいので、窓のシャッターをすべて締め切り、エアコンの温度を18度にして完全に冷気を閉じ込めて眠ろうと考えました。
電気を消すとシャッターが閉まっているため、外からの明かりは全て遮断されて、部屋の中は自分の手が見えない程真っ暗になりました。
手探りで布団に入りそのまま眠りにおちていきました。
しばらくして寒さで目が覚めてしまいました。
さすがに18度は寒かったなぁ
と思いエアコンを消そうとリモコンを探しました。
しかし、部屋は真っ暗で何も見えません。
しかたなく、電気を点けようとして壁伝いにスイッチを探していると…
自分の右側から何かを感じたんです。
それで、俺はふと右側を見たときに仰天しました。
そこには化粧台の鏡に写る自分の姿があったんです。
一瞬本当にビックリしてしばらく鼓動が速くなったくらいです。
それで、電気を点けてエアコンを止めて眠りについたわけですが…
次の朝起きた時に夜のことを考えてみたんです。
そして、1つおかしな点があったのに気づきました。
僕が鏡に写った自分を見たとき部屋は自分の手が見えないくらい真っ暗でした。
それなのに鏡に写る自分は見えた…
ただ目が慣れただけでしょうか?
それとも霊なものだったのでしょうか?
謎です。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話