以前に住んでいたアパートの話です。
そこに引っ越してすぐに気付いたのですが、
アパートの道路挟んだ向かいに、他のアパートが建っていました。
そこの2Fベランダに、時々変な中年男がボーッと立って、
こちら側を30分、長いときで2時間くらい眺めているのです。
パジャマ姿で、髪もぐちゃぐちゃ、表情からして生きる気力なくしてる感じです。
最初は、自分の所を見ているのかと思って恐怖にかられたのですが
目線を辿ると、厳密にはこちらを見ているわけではなく
ボーッとしてる目の置き所が、たまたまこちらのアパート方向になっているだけのようです。
気味が悪くて、たまにゴミ出しの時とかに会った
他の部屋の人とかにも聞きましたが、
あれはかなり前から同じ事を繰り返しているようで、たぶん頭が変になった人なんだろうと
あまり気に留めなくなっているそうです。
私も、(直接的に危害加えられているわけでもないし)と、
徐々に麻痺してきて、気に留めなくなっていた半年くらい後…状況が変わりました。
今度は、こちらのアパートの周りをうろうろするようになったのです。
やはり30分、多いときで2時間位
特に何するわけでもなく、うちのアパートの周りをうろうろと回っています。
特定の誰かにまとわりついているわけでもなく、たぶんストーカー行為には該当しませんが、
パジャマ姿で裸足で歩いて、気味が悪い…。
その後、私はこの件が理由ではなくて
職場近くの賃貸マンションに越したので、今はどうなっているか判りませんが、
あの人はなんだったのかと、たまに疑問に思っています。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話