会社帰りの電車。
幸運にもその日は座席をゲット。
駅ごとに行き交う人々。
しばらくしてもっとも利用者が多い人々の中に銀髪がかった長髪に、いかつい木製の杖を持ち、ザックをしょった外国のおじいさんが私の隣にドスンと座った
バックパッカーなんだろうけど独特な風格をだしてる。
私の座席後ろに手をかけ、周囲を見渡している
そして突然、
「ニンゲンってオモシロイネ」と外国訛りな独特な言い回しに誰彼なしに言葉を放った。
え〜??
と混乱しつつ、
「どこが〜?。。ですか〜?!」と聞くと、
「イマにワカル」と。
そして沈黙。
「今」 ってたった今、ナウのことですか?
それとも年を経たらということかしら・・と悶々としつつ、この人もしかして怪しい人?
テロ予告とかあったっけとか考えつつ、その人が見ている方向に注目したり(何等変化のない車中風景なのだが彼は突然鼻で笑ったりしていた)したが特別なモノが分からず更に私が降りる前に、その人は降りていった。
車中に残されても、最後まで気が抜けなかった
結局なにもなかった(と思う)けど、紛らしい上に怪しい迷惑な人だった
それとも「イマにワカル」のだろうか・・
怖い話投稿:ホラーテラー イヒモノさん
作者怖話