短編1
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夢オチ#君を

「やめて!やめて!」

必死に抵抗するこの人に私は迷わずとどめを刺す。

「やめっ―」

ビクビクと痙攣しやがて動かなくなる。

生きていた人間が事切れる瞬間は儚くも美しい。

私は溢れ出た血をぺろりと舐めながら―

笑った。

ただひたすら笑った。

最愛の人を自らの手で亡くしてしまった。

ああ私はなんてことを。

もう動かぬ「モノ」となったものを抱きしめる。

愛しくて、愛しすぎて殺してしまった。

あははははははは―

「はっ」

「夢か・・・」

服は汗でべっとりと濡れていた。

横に眠る最愛の人を見てつくづく夢でよかったと感じる。

私は起きて台所へ向かい包丁を手にとった。

私はぼそりともらす

「もし夢が夢じゃなかったら殺せねぇだろうがよ。あはは」

夢にまで見た、愛しき人の果てる姿を見るために私は寝室へと向かった。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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