短編1
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前を横切る人*

前回、コメントを下さった方、私の拙い文章を読んで下さり有難う御座いました。

今回の話は、旦那と付き合っていた頃の話です。

怖くないかも知れませんが…

もう10年以上前の話になります。

私は18歳・旦那(Aとします)は21歳。

定時制の高校に通っていた私は週末になるとAの実家へ泊りに行くのが日課でした。

この頃付き合って既に2年。親公認の仲でした。

9時過ぎに学校が終わり、車で迎えに来てくれたAと共に高速へ乗り、家へ向かっていました。

そろそろ家に着くな…と外を見渡せば、街灯も少なく、暗い夜道です。

次の瞬間

ガクンッ……

Aが急ブレーキを掛けたので、シートベルトが首に擦れ

「ちょっと…!危ない!」

少し怒り気味に隣を見れば

「…またかよ」

ハンドルを握りながら呟くAが。

「また?またって何?」

詳しい話を聞けばAはその頃、車の前を横切る女の姿をよく見ていたそうです。

白い半透明の女を。

「は?疲れてるんじゃないの?」

私はビビリながらも明るく笑い飛ばすとAは首を振り、その日は急いで家に帰りました。

Aの家系は所謂、見える・感じる人達だと知ったのは結婚した後の話ですが…

別の話はまた時間のある時に書かせて頂きます。

有難う御座いました。

怖い話投稿:ホラーテラー 咲良さん  

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