中編3
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異変/骨

乳幼児が黒目で見つめてくる。

妻の背中から顔をだし、足にもまとわりつきながら覗いてくる。

耳が痛い…。

妻に自身の調査をさせてから一週間。

何もわかったことはない。

俺自身にも影響がでてきた…。

イライラし物にあたり酒に飲まれていた。

妻も俺も日々酷さがましていった。

体重が10キロ落ち、体力が一日もたない。

いいダイエットだ(笑)。

このままじゃ死ぬ…。

車を走らせ30分。

小さな鳥居が見えた。

その先には本堂がある。

とりあえず坊さんに再び会いにきた。

坊さんは目を細め俺を見つめる…

キレているようだ…。

当然だ。

坊「ありゃ酷いぞ…」

俺「わかってたから頼んだんだよ…」

俺「どうだ?なんかあったか?」

坊「人筆よりたちわるいぞ…」

坊「読経しだせば首絞められて喋れなくするわ、どうしようもないから住職にお願いしたら殴られるわ散々だよ…」

俺「親父さんはなんて?」

坊「お前を連れてこいとさ」

首には絞められた痕がのこり

頬はパンパンに腫れていた(笑)

坊さんは苦笑いしてる…。

俺「親父さんに会わせてくれ」

坊「どうなってもしらんぞ…」

坊さんがにやけている。

殴られる覚悟で本堂で待つ。

隣には今にも倒れそうな妻。

震えている…。

パンッ!

襖があく。

鬼のようなはげ親父。

狸のような坊さん。

笑ってしまった。

住「ばかたれがぁぁぁ!!」

罵声とともにパンチが飛んできた。

俺「ご無沙汰してます…」

妻「…」

俺の師。

そう、このはげ親父だ。

師「おめーか?女か?」

俺「妻の方です…」

師は妻を見つめ言い放つ…。

師「ばかたれがぁぁぁ!」

妻はビクビクしている。

師「気が弱いくせに誰にでも優しくしてっからこうなるんじゃ!」

俺は笑ってしまった。

ギロリと俺を睨む…。

師「元がわからな払えんぞ!」

師「わかっとるの!たかし!」

俺「はぃ…」

師「これはワシが預かる。はよ元を見つけて諭せ!」

師「…此を身に付けとけ」

師は妻に護符を渡した。

師「お前にはやらんからな!」

俺「はぃ…」

狸がはげ親父の後ろで笑っている。

それから妻は良く寝れるようだ。

徐々に体力も戻り、顔には生気が戻ってきているのがわかる。

俺は相変わらず。

しんどい。

2週間がすぎた頃。

ようやくわかった…。

「ピンポーン…」

妻が蹲っている…。

俺が変わりにインターホンで受け答える。

俺「はい…」

どうやら宅急便のようだ。

妻への届けもの。

妻は普段からよくネットショッピングをしていた。

体調が悪くなり最近は利用していなかったが活動を再開していた。

宅「奥さんに届けものです」

目の前には深く帽子をかぶり口元がにやついている男。

商品は洗髪剤。

商品を受け取り捺印をする。

宅「奥さん元気ですか?」

俺「…」

宅「奥さんにこれ渡してください…」

宅配便の男は薄気味悪い笑みを浮かべている…。

間違いない…こいつだ…。

渡されたのは小さなビン。

中にあるのは白い砂に混じる貝や星のビーズ…。

人目で其れが人骨だとわかった。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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