短編2
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纏わり付く影②

続きです。

教室に戻り授業も終わり、放課後になった時。

俺はEさんに声を掛けた。

Eさんに纏わり付く影が見えたこと、それが影響して体を蝕んでいること。

俺には見ることはできるが、それを払うことはできないということ。

そして今からTの家について来てほしいということを伝えた。

Eさんは涙ぐんでいた。よほど辛く、そして多分Eさんも自分に纏わり付くものが見えていたんだと思う。

俺は急いでEさんを連れ、Tの家に向かった。

目的地に着くと、Tが家の外で待っていてくれた。

Tに案内され本堂へ向かう。ゆっくり扉を開くと、中でTのじいちゃんが座っていた。

俺達はじいちゃんの前に静かに腰を下ろした。

Eを一目みてじいちゃんが口をひらいた。

じいちゃん[これはえらいもんを連れてきよったな…辛いじゃろ。残念じゃがこれはわしらじゃ払いきらんわ。物凄い負の呪がかけられとる。]

思いもよらない言葉が返ってきた。

俺はここに連れてくればEさんを助けられると思っていた。俺が頭の中を真っ白にしてると、再びじいちゃんが口をひらいた。

[わしの知っとる人ならなんとかできるかもしれん。このままじゃとその娘の命も危ない。急いで連れていかなならん。Eさんの親には連絡はいれておく。お前も一緒についていけ。]

そう言うと、じいちゃんはTの親父を呼んだ。

どうやら車で送ってくれるようだ。

俺はじいちゃんにお礼をいい、深々と頭を下げ、車に乗り込んだ。

高速を走る車。Eさんはずっと苦しそうにしている。Eさんは段々とそして着実に体を蝕まれていっていた。

[あと少しでつく。もう少しの辛抱だ]

親父さんが言う。

4時間くらい走っただろうか?山に囲まれた田舎、結構古い屋敷みたいなところに着いた。

親父さんがインターホンを鳴らす。

ゆっくりと玄関が空き、中から60くらいのちょっと恐そうなおっちゃんが出てきた。

[話はきいとるよ。中にはいんなさい。]

おっちゃんは見た目とは違い、優しい口調で案内してくれた。

続きます。

怖い話投稿:ホラーテラー ボブさん  

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