短編2
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宿命に生きる男

198X年…。

修学旅行は恐怖の炎に包まれた!!

海はなんとか、地はかんとか…。

だが…、人類は死滅してはいなかった!!

(中略)

そんなとき現れた一人の男!!!

北斗神拳究極奥義、無想転生を極めていると豪語する男。

そのあだ名はアミバ。

その事件は修学旅行も佳境に差し掛かった二日目の夜、消灯間もない時刻に起きる。

女子生徒の部屋から悲鳴がこだました。

我々が駆け付けると数人の女子が怯えてうずくまっている。

どうやら幽霊が出たらしい…。

修学旅行で有りがちな話ではあるが、早速アミバが調査を開始した。

アミバ

『…隠れてないで、出てこい…』。

野次馬男子達

『さっさと、無想転生だしやがれ〜!!』。

アミバ

『北斗神拳究極奥義!無想転生!!!

…お前は、もう、死んでいる…』。

野次馬男子達

『こ…これは……レイ(霊)の拳!!』。

…等とふざけていたのだが、そうこうしている内に、アミバの様子が明らかにおかしくなっていった。

殺意に満ちた目で我々を睨み付け、驚く事に女性の声色で叫んだ。

アミバ

『殺してやるぅ〜!!』

突然一人の女子生徒に掴み掛かり、首を締め始めた。

冗談だと思って、初めは笑っていた面々だが、女の子の顔から血の気が引くのを感じ取った男達がアミバを引き離した。

『放せぇ〜!放せぇ〜!』そう叫びながら教師達に連行されるアミバ。

その後、その女子の部屋に異変が起きることは無かった。

アミバに転生…、いや憑依したまま連れて行かれたのだろう。

翌日、帰りの新幹線に何食わぬ顔でアミバが乗っていた。

修学旅行先が京都だったのが幸いしたようだ。寺はいくらでもある。

坊さんにたっぷり説教されたアミバの捨て台詞は、

『伝承者への道は、まだ遠い…』。

だった。

−完−

こんな駄文を読ませてしまって、すみませんでした。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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