俺ンちの母ちゃんとキッカのおばちゃん

中編2
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俺ンちの母ちゃんとキッカのおばちゃん

―またコマ切れになりますが、読んでいただけたら嬉しいですm(__)m

―小学生だった母ちゃんとプロローグに出てきたキッカのおばちゃんが体験した話です―

―桜が満開の季節。―

その日母ちゃんはキッカのおばちゃんとデパートにきていた。

『おばちゃん、あのおじちゃん何で足が片方ないのに階段のぼっとるん?エスカレーターとか使わんの?』

キ『……ほうじゃね…エスカレーターは片足じゃ危ないからじゃないかねぇ。』

―母ちゃんとキッカのおばちゃんの視線の先には膝下から片足のない男性が松葉杖をつきながら階段を昇ろうとしている。

『なんか可哀想じゃけ、ウチ、手伝ってくるけん。』

キ『……◇◇ちゃん(母ちゃんの名前)可哀想思うたらたらいけんよ。あのおじさんは一人で頑張ろうしとるじゃけ。そういう時は応援するんよ。』

『…ん?わかった!!』

―母ちゃんはその男性の側へ駆け寄った―

母ちゃんはニコニコしながら、その男性と一緒に階段を昇り始めた。

『がんばれ♪がんばれ♪おじちゃん、頑張れ!』

母ちゃんの呟きが聞こえたのか、男性は一瞬びっくりした顔をしたが、照れ臭そうに笑いながら一緒に昇ってくれた。

―やがて二人は階段を昇り終えた。

 その男性ははニッコリ笑って

『ありがとね。』と、母ちゃんの頭を撫でてくれた。

『…!?…おじちゃん?…』

男性の手が触れている感覚がなかった。

そして男性はスーッと消えていった…

『……おばちゃん!』

少し離れた所で様子を見ていたキッカのおばちゃんを振り返った。

おばちゃんは何も言わずに頷いて母ちゃんを見ていた。

 キッカのおばちゃんの話では、その方は戦争で片足をなくされ、それが元でお亡くなりになった方で桜の季節に思い入れ(家族との思い出?)があり、姿を見せたということだった。もちろん、悪いモノではなく、(母ちゃんはやさしいお香の香りを感じたらしい)だからこそ母ちゃんに任せたということだった。

 ただ、母ちゃんの応援の仕方は予想外だったようですが(笑)

 母ちゃんはその後も不思議体験をする度にキッカおばちゃんから《見えるモノ》の善悪高低の判断、母ちゃんができないこと、やってはいけないこと等、生きていく上で大切なアドバイスをいただいたそうです。

 そしてそのアドバイスが母ちゃんを守っているということでした。

―最後まで読んでいただきありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー B級グルメさん  

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