中編2
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黄な粉餅

これは、幼少頃の話である。

いつも、友人二人と私で、神社の中の小さな公園で遊んでいた。

神社の前に駄菓子屋があり、そこでお菓子を買うのが日課だった。

まだ小学生で、少しのお小遣じゃ…満足出来るくらい、菓子を買えなかった。

私達の中で、黄な粉餅が大人気だった。

爪楊枝で刺してあり、黄な粉に埋もれている。

爪楊枝の先が赤いヤツが当たりで、もう一つ貰えるってヤツだ。

すると、友人(A)が

『あのさぁ、オレ良いこと思いついたんだ!』

『食べたあとにさ…歯茎に少し爪楊枝を刺すんだよ。』

『そしたら、血が出て先が赤くなんだろ!?』

『当たりって言えばバレなくね?』

私と友人Bは大賛成だった。

早速、駄菓子屋に行った。

三人『黄な粉餅下さーい。』

お金を払った。

食べ終わり、Aがバレないように歯茎を刺している。

爪楊枝の先を確認し、

A『おばちゃん、当たった!!』

おば『はい! おめでとう!』

私は、一回目にハズれたままにして、

二回目に歯茎を刺した。

良い感じに血が付いた。

私『当たったよー!!』

おば『凄いね! ツイてるね! はいっ!』

するとBの様子がおかしい…

口を手で押さえながらじっとしている。

よーく見てみると、指の間から血がにじんでいる…

私はすぐに『こいつ、力加減を間違えた…』と思い

私『おばちゃん、またねー!!』

といい、Bを連れて駄菓子屋を飛び出した。

神社の裏に行くと、

Bの口は血で真っ赤だった。

爪楊枝が歯茎に、もろに刺さっていた。

その後、Aが走ってきた。

A『お前ら、勝手に帰るなよ!!』

Aは、Bの口を見て体が固まった。

A『どうしたんだよ!?』

私『コイツ、力加減まちがってさぁ…』

Bの口から、ポトポト血が落ちている。

A『とにかく、爪楊枝を抜こう!!』

といい、私が了解する前に抜いてしまった…

Bの口から、勢い良く血が吹き出した!!

まさに、時代劇の、返り血そのものである。

A『やっべー!! どうしよっかぁ?』

私『とりあえず、駄菓子屋の公衆電話からBの家に電話して、病院に連れていくしかないんじゃね!?』

A『でも、オレ達怒られんぞ!!』

私『そんなこと言ってる場合かよ!!』

A『それより、血を止めないと!!』

私『止めるもんねぇーよ!!』

A『そこに軍手が落ちてる!!』

といい、軍手をBの口に詰め込んだ。

なんとか、血は止まった。

公衆電話から、Bの家に電話をした。

その後、私もAも親にバレ… こっぴどく怒られた…

次の日、Bの家にお見舞いに行った。

話を聞くと、歯茎に刺さった深さは1程だったそうだ。

Aが、軍手を突っ込んだことが裏目にでて…

雑菌が傷口に入り、ありえないくらい化膿していた。

刺した側の頬が二倍くらい膨れていた。

あれ以来、黄な粉餅は食べていない。

あの駄菓子、まだあるのかな?

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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