短編2
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幽霊の出る保険室

あれは、私が小学五年生のときでした。

私は運動系が苦手で、何もかも失敗に終わってしまっていました。

そんなある日、私はつい怪我をしてしまいました。

しかし、その時はあまり保健室に行きたくありませんでした。

何故なら…。

保健室に先生がいない間、ベッドに寝ている生徒が誰かに襲われると言う噂が学校中に広まっているからです。

しかし、傷はとても深く、嫌でも行くしかありません。

私は勇気を出して、保健室に行きました。

そして私は先生にこう言ったのです。

『先生、噂は本当らしいから、部屋から出ないでね…』

勇気を振り絞っても、やはり怖いものは怖いのです。

先生はちゃんと約束してくれましたが、何かの都合で部屋から出て行ってしまいました。

私と隣の男子は、そんなことも知らずに…。

私がグッスリ眠っていると、隣の男子の叫び声がしたのです。

私は呑気に

『もー、うるさいよM!静かに…』

『してよ』と言おうとしたら、そこには驚くべき光景がありました。

『キャアアア!!』

そこには、左半分が溶けたように崩れ落ちた恐ろしい霊が立っていました…。

私は怖くなり、必死で先生を呼びました。

しかし、先生は都合で何処かへ行っています。

私は『どうすればいいの!?』と思いつつ、ベットから降りようとしました。しかし…。

力強く、誰かに体を後ろへ押されました。

そして、私の目の前には…。

『イヤアア…アッ…』

血塗れの兵士の様な男性がいました。

私はジタバタと足をバタつかせましたが、もう一人の霊に足を掴まれ、身動きが出来なくなってしまいました。

そして私は気絶してしまいました…。

目が覚めると、そこには保健の先生がいました。

私は隣の男子に報せようと思いましたが…。

男子はさっきの事で、記憶がなくなっていたのです。

それから私は、学校の保健室を恐れるようになりました。

たとえあの噂のない学校の保健室でも、血塗れの兵士や、もの凄い体の霊がいる感じがするのです…。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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