短編2
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黒い影

中学校二年生だったでしょうか。吹奏楽に入っていたあたしたちは、ホールをかりて練習していました。

部員と先生しかいなかったので、客席は真っ暗でした。

けれど練習時間には舞台に電気のスイッチがあり全体が明るくなるのですが、もう練習が終わっていたため舞台も暗くなっていました。

好奇心旺盛な時期だったし、舞台に来ること自体珍しく、ホールが暗くなってもはしゃぎまわることがありました。

あたしと数人の友達で暗くなった舞台で喋っていました。

「それでさぁ…」

そんなとき、一つの黒い影がゾゾゾと客席向かって走りました。

「ん?A子?」

部活の中で一番小さなA子が客席に隠れたのだとみんなが思っていました。

呼んでも返事はかえってきません。

不思議に思った友達二人がその影が隠れた列まで歩いてゆき、確認するも誰も居ません。

「え?」

一気に怖さが押し寄せてきました。

私達は、A子が客席で隠れているのだとおもい、探します。

けれど…

「どしたん?」

舞台袖からA子がざわついていたあたしたちのところにやってきたのです。

私達はハッとなりました。

「じゃぁ…今のは?」

怖くなって直ぐさま舞台から皆がいる舞台裏へと走りました。

このホールは昔、工場で近くに墓があったと聞きます。

その前は、このホールのあった場所が墓だったとも聞いています。

今思えば、あの影は一体なんだったのでしょう…。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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