短編2
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夜の公園

俺がニートやってた頃の話です。

怖いかはわからないけど俺はめっちゃ怖かったです。

その日はいつも来るはずの友達からの遊びの誘いはありませんでした。

昼間、寝過ぎたせいもあり眠れなくて近くの古本屋で本を読んでました。

本も読み尽くしてヒマだなぁと思い、近くの公園で夜風に当たりながらタバコでも吸おうかなって思って外に出たんです。

チャリにまたがっていざ公園へってこぎ始めたら家出るときは気付かなかったけどすっごく風が強いんです!

こんなに風強かったっけって思いながらもさほど気にせず目的の公園に到着。

その公園は広くて慰霊塔が建ってて夜だと結構不気味でした。

公園に入るなりすぐに尿意を催しチャリ止めてトイレへダッシュ。

トイレから出ると風のせいでかチャリが倒れててなぜか、かごの中に入れてた飲みかけの缶ジュースが丁寧にたててあったんです。

なんでチャリじゃなくジュースを!?って思ったけど誰かが直してくれたんだなって思って気にしてませんでした。

それから俺はビビりだから慰霊塔ない方のベンチに腰掛けながらタバコを吸って、しばらくケータイとにらめっこしてから帰るかなって思い立ち上がるとどこからともなく真っ黒なネコが俺目掛けて走って来るんです!!

ビクッてしながら立ち止まってるとそのネコがひたすら俺の足元をぐるぐる周り、エサでもねだってるのか?と思っていたら急に周るのやめて俺を見上げてニャーってひたすら鳴いたんです。

えっ?て思うのも束の間、気付いてしまったんです…。

そのネコは俺じゃなくて俺の後ろにいる何かを見つめている事に。

その瞬間背筋を指でなぞられるようにゾーッとしてネコを追っ払いチャリにまたがり猛ダッシュ!!

後ろなんか見る度胸なんてなかったです。

でもチャリ乗って公園出る寸前までネコはひたすら俺の後ろにいる何かに鳴き続けていました。

やっとの思いで人がまばらにいるコンビニに到着。

とりあえずなに買うわけでもないけど店員さんの近くから離れなかった(笑)

しばらくして落ち着きを取り戻して本読んだら帰ろうと思い立ち読みを。

夢中になって漫画を読んでいるとふと目の前の新商品を掲げる旗がものすごい勢いで風になびいていて気になって見ていると旗がなびいたその刹那…!!

なびいた旗の隙間から真っ直ぐに俺を見つめる髪の長い人間とは言い難い女性…。

その後店員に付きまとってコンビニ内をウロウロしてたのは言うまでもありません…(笑)

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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